ソフトバンク・山川の“神話”が… 執念適時打で25イニングぶり得点も今季初同一カード3連敗

[ 2024年5月27日 06:00 ]

パ・リーグ   ソフトバンク1-7ロッテ ( 2024年5月26日    ZOZOマリン )

<ロ・ソ>8回、山川は適時打を放つ(撮影・長久保 豊)
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 首位・ソフトバンクは26日、ロッテに1―7で敗れた。打線が急降下して今季初の同一カード3連敗。8回に山川穂高内野手(32)の適時打で25イニングぶりとなる得点を挙げたが、この1点のみに終わった。山川が打点をマークすれば19勝1分けだった不敗神話もストップ。それでも、28日開幕の交流戦を前に貯金16は上々の成績だ。12本塁打、45打点でリーグ2冠の山川がセ・リーグとの戦いでも勝利に導く。

 0―2で迎えた8回2死一塁の場面で、4番・山川が意地のタイムリーを放った。ロッテ・国吉の外角の直球を捉えると打球は右中間を破り、一塁走者の柳田が一気にホームイン。25イニングぶりとなる得点をスコアボードに刻んだ。1点差に詰め寄るも反撃は届かず、チームは今季初の同一カード3連敗。山川が打点を挙げた試合は19勝1分けだったが、不敗神話もストップした。

 前カードの楽天戦では2試合で33点を奪った打線が、3試合で2得点に封じられた。初戦でエース佐々木に勢いを止められると、まさかの事態となった。

 打線は水物で長いシーズンを戦う上では好不調の波がある。小久保監督は「ある意味、これで交流戦に入るので逆にいい。全然、雰囲気は変わるし、まったく別物の野球になるんで。切り替えるというほどではないけど、勝手に雰囲気が変わるんで、それで良しとしましょう」と前向きに話した。

 山川も変わらず自らの打席を積み重ねていくつもりだ。初回2死一塁での第1打席は中飛に倒れたが、「球場によってはワンチャンスあったかもしれない」という大飛球だった。「毎打席、必死にやってますし、結果が出る、出ないは長いシーズンあるが、しっかり切り替えてやっていければ問題ないかなと思う」と話した。

 28日開幕の交流戦では21、22年と2年連続で6本塁打(いずれも18試合)とアーチを量産している。新たに鷹の4番として臨むセ・リーグとの対戦に向けて「考えるほど交流戦は難しい部分もあるし、逆にシンプルにいく部分もあるしというところ。野球をやるのは一緒ですから自分の打席をしっかりやるだけですね」と自然体を強調した。

 ここまで44試合を終えて両リーグ断トツでトップの45打点をマーク。12本塁打は2位に5本差をつけてのリーグトップだ。貯金16で首位を走るチームの原動力となっている。不敗神話こそ止まったものの、これからも山川の一打がチームを勝利へ大きく近づけることは間違いない。(木下 大一)

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