イチロー氏を狂わせた“悪魔のささやき”日本人対決での三振の真相「あいつ、本当余計なこと言うんだよね」

[ 2024年5月27日 22:23 ]

イチロー氏(AP)
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 コナミデジタルエンタテインメントは27日、モバイルゲーム「プロスピA」において、マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏(50)が選んだ「イチローセレクション」が30日からスタートすることを発表した。

 今回は12球団の監督、コーチから各球団1名を選出しており、イチロー氏本人(95年)も登場する。イベント開始に先駆け、イチロー氏が「セ・リーグ編」で選出した選手について語る動画がYouTubeで公開された。

 中日からは1軍投手コーチの大塚晶則氏(当時の登録名)、巨人からは2軍監督の桑田真澄氏を選出した。

 近鉄時代の大塚氏との対戦を振り返り、「日本人であの角度の真っすぐを投げるピッチャーはいなかったですよ。ビックリしました」と語った。「低いと思ったら、ど真ん中なんですよ」と表現し、「振りたいのに手が出ない」と熱弁。「大塚さんから三振した記憶はないんだけど、スリーツーのカウントで僕低いと思って見逃したんだけど、見たらストライクなんですよ。でも審判、ボールって言ったんですよ。それでフォアボールっていうのが1回あるんですよ。それは三振です。え?って思いました」と“三振”があったことを明かした。

 桑田氏とはオープン戦で対戦しており、投球フォームから「僕は好きそうなタイプなんじゃないかなと想像してた」というが、実際は違ったという。「その球の勢いがね、真っすぐがゴオォーッって来るんですよ。途中からブワーンって。途中から加速してくるような真っすぐだったんですよ」と擬音語などを使って解説。「これは攻略するの大変だなと思った」と続けた。

 また、メジャーリーグで桑田氏から三振に仕留められた苦い思い出にも言及。当時の桑田は球速86、87マイル(約138~140キロ)だったとし、「ジョー(城島)がね、“いやーイチさん、87マイルの真っすぐ詰まったらダメですよね”って言うのよ、あいつ。それどうしても頭に残るから、絶対詰まっちゃダメだ、絶対詰まっちゃダメだって。それでカーブ振らされるっていう」とチームメートだった城島健司氏に惑わされたことを明らかにした。

 さらには、野茂英雄氏との対戦でも「城島がいた記憶がある」と力を込め、「同じこと言ったんですよ、あいつ。“イチさん、80何マイルの真っすぐ詰まったらダメですよね”って、あいつ言うんですよ」と苦笑い。「野茂さん、フォークだから。真っすぐの威力、スピードは落ちたとしても、フォークは一級品なわけですよ。それを待ちたい、本来なら絶対待つときに、そこでも“そうだよな~”って思っちゃって、僕、真っすぐ待ちで三振してるんですよ」と悔しがった。「あいつ、本当余計なこと言うんだよね」と最後まで城島への“ぼやき”は止まらなかった。

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