ドジャース指揮官 1点リードの5回2死一塁で先発左腕交代も継投失敗「悔しい。うまくいかなかった」

[ 2024年5月25日 12:07 ]

ナ・リーグ   ドジャース6―9レッズ ( 2024年5月24日    シンシナティ )

13球で1球しかストライクが入らず、ベンチに戻る際に空を見上げるドジャースの2番手右腕ラミレス(AP)
Photo By AP

 ドジャースの大谷翔平投手(29)が24日(日本時間25日)、敵地でのレッズ戦に「2番・DH」で先発出場。3―3の2回1死二、三塁で遊ゴロの間に三塁走者が生還して一時勝ち越しに成功したが、5打数無安打で連続試合安打が4で止まった。チームは2点リードの5回に継投策に失敗して大量6失点。打線は11安打で6得点しながら、投手陣が5投手が計11四死球の乱調で6―9で逆転負けし、今季ワーストタイの3連敗を喫した。

 デーブ・ロバーツ監督は11安打で6得点した攻撃陣については「攻撃は良かった。中堅手フェアチャイルドが6回のベッツの長打、7回のスミスのホームランをもぎとった。その他にもいい打席はあったしもっと得点はできたと思う。攻撃面では良かったと思う」と評価した。

 一方で1点リードの5回2死一塁から先発左腕パクストンを代え、救援陣が四死球連発から満塁弾を浴びたことについては「悔しいね。確かに先発のパクストンは最初からいい状態ではなかった。四死球が多く球数が増えていく中でリリースポイントを一晩中探していたと思う。そして(2死一塁から投入した)ラミレスなら次の2人のうち1人は抑え、ダメージを食い止めてくれると思ったが、うまくいかなかった。今夜はフィーリングがなく、見つけることができなかった。つまり1点リードの2死一塁ではテコ入れとは考えない。どうすれば試合を乗り切れるかを考えている。残念ながらそれがうまくいかなかった」と振り返った。

 ドジャースは先発パクストンが初回に3ランを被弾する苦しい立ち上がり。それでも打線は2回にテイラー、ベッツの適時打ですぐさま同点に追いつき、1死二、三塁の好機で大谷につないだ。大谷は三ゴロに倒れた初回に続いて右腕アシュクラフトの初球を狙ったが、外角シンカーを捉えられずに遊ゴロ。この間に三塁走者がホームを踏み、1点勝ち越した。

 第3打席は4―3の4回2死二塁で迎えた。この打席は2球を見送って簡単に追い込まれると、外角シンカーを打ち損じて遊ゴロ。際どいタイミングで大谷は駆け抜けて両手を広げてアピールしたが、送球が160キロ超を計測したこともある遊撃デラクルスの強肩が勝った。

 チームは5回に継投策が失敗し、3番手左腕ベシアが満塁弾を被弾するなど大量6失点。5回に先発左腕パクストンが先頭のフェアチャイルドにソロ本塁打を浴びると、2死後に四球を与えたところでロバーツ監督は継投を決断。しかし、2死一塁から救援した2番手ラミレスが13球でストライクが1球しか入らず、3四死球と大乱調。2死満塁から押しだし死球を与えて降板すると、3番手左腕ベシアが満塁本塁打を被弾した。

 大谷は5―9の8回1死一、二塁の好機でも初球の速球を打ち損じて遊飛。最後まで快音は聞かれなかった。続くフリーマンは左手に死球を受け、苦悶(くもん)の表情。この試合ドジャースが受けた3個目の死球となり、ロバーツ監督もベンチを飛び出してフリーマンの状態を確認しに走った。フリーマンはその後もプレーを続けたが、打線の中核を担うだけにヒヤリとする場面だった。

続きを表示

この記事のフォト

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2024年5月25日のニュース