阪神・大山 虎の子1点もぎ取った 均衡破る犠飛「仕事ができてよかったです」 左翼守備も安定感十分

[ 2022年7月25日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神1―0DeNA ( 2022年7月24日    甲子園 )

<神・D>4回1死二、三塁、大山は先制の中犠飛を放つ(撮影・平嶋 理子)
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 ド派手な本塁打でも、適時打でもなかった。それでもスコアボードに1点が刻まれると連勝を信じる観客席からは大歓声が湧き起こった。阪神・大山が勝利に直結する虎の子の1点を叩き出した。

 「何とか先制点を取りたいと思っていた。最低限ですが、仕事ができてよかったです」

 0―0の4回1死二、三塁の好機で左腕・浜口の直球を中堅へ運んだ。痛烈なライナーは中堅手・桑原のグラブに収まったが、三塁走者の山本が頭から本塁に突入。中犠飛で均衡を破り、主砲がポイントゲッターとしての役割を果たした。

 「勝ってよかったと思います。ピッチャーが(よく)投げてくれました」

 今カードは22日の初戦に決勝2ランを放っていたが、この夜の一打で今季9度目の勝利打点を記録した。セ・リーグではヤクルト・村上(13度)、広島・マクブルーム(10度)に次ぐリーグ3位タイ。矢野監督からも「何とか(走者を)還そうという気持ちに徹した素晴らしいバッティングだった」とたたえられた。

 左翼の守備でも隙を与えなかった。5回2死二塁では桑原の左前打に後方から猛チャージをかけて捕球すると、素早く中継役の三塁手・糸原へ送球。強肩発動で、二塁走者の本塁突入を阻止した。

 「普段は守らないところですけど、試合が始まったらしっかりやるだけ。練習から準備はしている」

 新助っ人・ロドリゲスの起用に伴い、主戦としていた一塁から2試合連続で左翼を守るが、安定感は十分。攻守で存在感を示し、前半戦をいい形で締めくくった。 (長谷川 凡記)

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2022年7月25日のニュース