秋山欠場響き広島連勝止まる 佐々岡監督、5割ターンに後半戦の躍進手応え「楽しみな戦いになる」

[ 2022年7月25日 04:45 ]

セ・リーグ   広島2―4ヤクルト ( 2022年7月24日    神宮 )

<ヤ・広>6回途中、アクシデントで降板した九里(右)を迎える秋山。この日の出番はなかった(撮影・村上 大輔)
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 広島は24日の前半最終ヤクルト戦(神宮)を2―4で落とし、連勝が3で止まった。2度の劣勢をベテランの松山、長野で追い付いたものの、秋山が試合前練習で下半身の張りを訴えて欠場した影響は大きく、先発・九里ら投手陣が4本のソロ被弾に屈した。前半戦は46勝46敗3分、2位タイで終了。佐々岡監督は西川、マクブルームらが戦列復帰する後半戦の躍進を誓った。

 粘りは見せた。先制された直後の3回、敵失と菊池涼の左越え二塁打で1死二、三塁とし、秋山に代わって3番に入った松山が同点犠飛。外角チェンジアップを中堅へ運び「いい形で好機をつくってくれたので走者を最低限、還すことができてよかった」と安どした。

 再び勝ち越された直後の6回には長野が存在感を発揮する。四球の坂倉を2死一塁に置き、サイスニードの甘い151キロを強振。中堅フェンス直撃の同点二塁打とし「いいところに飛んでくれた。任されたところで仕事ができるように頑張ります」と前を向いた。

 36歳と37歳が挙げた打点は、しかし、勝利に結びつかなかった。秋山が試合前練習で下半身に張りを訴え、14戦目で初の欠場。前日までの2試合で2発7安打6打点をマークし、ヤクルト戦の対戦打率・400を誇るだけに、不在による戦況への影響は否めない。

 「下半身に張りがあったので、大事を取った。詳しいことはまだ分からないけど、軽いと思いますし、そこはまた休み明けに」

 佐々岡監督は、秋山の状態についてそう説明する。「加入は大きい。打線はもちろん、チームの雰囲気も変わってきた」と言わしめる実力者。軽症の模様ながら、2日間の休養を経た27日からの全体練習を再開後に、後半戦の出場可否を判断することになりそうだ。

 首位ヤクルト相手に同一カード3連勝はならなかったものの、6月19日時点で最大5あった借金を完済し46勝46敗3分の勝率5割、阪神と並ぶ2位で前半戦を終了。指揮官は選手の奮闘に最敬礼しつつ、後半戦の戦いに自信をのぞかせる。

 「(西川)龍馬が帰ってくれば、秋山の1番、3番を含めて選択肢が増える。ライアン(マクブルーム)にしても復帰すれば打線としての層は厚くなる。期待しているし、楽しみな戦いになる」

 残り48試合。佐々岡監督は厳しい盛夏を勝ち抜き、セ界でさらなる躍進を誓っている。(江尾 卓也)

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2022年7月25日のニュース