大阪桐蔭のプロ注目・松尾 お目覚め今夏1号で高校通算33号「この1本で勢いに乗っていきたい」

[ 2022年7月25日 06:00 ]

第104回全国高校野球選手権大阪大会・4回戦   大阪桐蔭6―0大阪 ( 2022年7月24日    万博 )

<大阪桐蔭・大阪>8回、今夏1号ソロを放つ大阪桐蔭・松尾(撮影・岸 良祐)
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 第104回全国高校野球選手権大会(8月6日から17日間、甲子園)の出場校を決める地方大会は24日、各地で行われた。大阪大会ではプロ注目の大阪桐蔭・松尾汐恩(3年)が今夏初本塁打を放つなど投打がかみ合い、5回戦に駒を進めた。

 大阪桐蔭・松尾のバットがこの夏、初めての快音を奏でた。5―0で迎えた8回1死無走者、カウント0―1から高めの直球をとらえた。左翼席へ、今大会自身初本塁打となる高校通算33号を叩き込んだ。

 「この1本で、しっかり次に向けて勢いに乗っていきたい。イメージ通りの打撃は、できたと思います」

 打席内で修正を加えて、描き出したアーチだった。3回戦までの2試合はチーム全体で計21安打17得点。だが主砲は7打数1安打と出遅れていた。その要因を「体が浮いていた部分があった」と自己分析。インパクト時に左の腰が浮き上がることで力が逃げていた。それを本塁打の直前、三塁線へのファウルで再認識。「(重心を)落とすということを意識し、その次の球に向かっていきました」。即座に重心を下げ、打撃の状態を上げた。

 ミスも取り戻した。1点リードの5回無死一、二塁では送りバント失敗の捕邪飛。ただ反省はしても、下は向かなかった。「あそこで、どれだけ切り替えられるかを意識して」結果で取り返した。この日は本塁打を含む2安打1打点。上昇気配を漂わせた主砲に、西谷浩一監督も「(主軸の松尾、丸山は)打ってもらわないと困るので」とうなずいた。

 今秋ドラフト候補に挙がる常勝軍団の扇の要。今年1月5日の始動日に掲げた「(本塁打)30本は行きたい」はすでにクリアした。そしてもう一つ掲げていたのが「全国4冠」だった。昨秋の神宮大会、今春選抜を制し、3冠目を目指す今夏。そのために欠かせない主砲のバットが、熱を帯びてきた。

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2022年7月25日のニュース