日本ハム・清宮 激走内野安打が決勝打!連敗6で止めた 初選出球宴で「MVP獲ります」

[ 2022年7月25日 06:00 ]

パ・リーグ   日本ハム5―4ロッテ ( 2022年7月24日    札幌D )

<日・ロ>7回、清宮は勝ち越しとなる一塁内野安打を放つ (撮影・西川祐介)
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 プロ野球の前半戦が24日に終了し、日本ハムはロッテに5―4で競り勝ち、連敗を6で止めた。ボテボテの一塁内野安打が決勝打となった清宮幸太郎内野手(23)は、プラスワン投票で初選出されたオールスター戦(26日ペイペイドーム、27日坊っちゃんスタジアム)でのMVP獲得をお立ち台で宣言した。

 新庄監督の現役時代の球宴MVP宣言と姿が重なった。7回のボテボテのゴロが決勝の適時内野安打となり、前半戦最後にチームの連敗を6で止めてのお立ち台。プラスワン投票で球宴初選出が決まった清宮は、最後に球宴への意気込みを問われると「なまら(北海道の方言で、「凄く」の意味)フルスイングしてきます。本塁打を打って、MVP獲ります」。新庄監督ばりに威勢良くコメントし、1万8343人のファンを沸かせた。

 04年の前半戦最終戦となった7月8日の近鉄戦で、新庄監督は決勝打を放ち立ったお立ち台で「MVPは僕のものです」と宣言。球宴第2戦で球宴初の単独本盗を決めて有言実行のMVPを獲得した。清宮は選出直後には「ホームスチールの準備はできています」とコメントし笑いを誘ったが、長距離砲らしくフルスイングとアーチを力強く約束した。

 前半戦最終戦となったこの日は、前日から2試合続けて1番で先発。初回は死球で出塁して今川の先制満塁弾をお膳立てした。同点の7回は2死二塁から一塁側へのボテボテのゴロに全力疾走して内野安打。その間に二塁走者・佐藤が好走塁で生還して決勝点をもぎ取り、「渋いけど、安打になったのでラッキー」と笑った。

 17年ドラフトで7球団競合の末、自身を引き当ててくれた監督代行の木田2軍監督に4戦目で初勝利をプレゼント。「ウイニングボールは受け取りました。せっかくだから(2軍の)鎌ケ谷に飾っておきます」と喜ばせた。集団感染で新庄監督ら1軍首脳陣が全員不在となり、選手も2軍から大量昇格という苦しい状況下で、チームの窮地を救った。

 新庄監督は後半戦開幕前日の28日に1軍合流し、29日の敵地・楽天3連戦から指揮を執ることが球団から発表された。宣言通りに球宴MVPの土産をひっさげての再会。指揮官の帰還を祝うのに、これ以上の迎え方はない。(東尾 洋樹)

 ▼日本ハム・佐藤(清宮の一塁内野安打で二塁から一気に決勝の生還。カバーした投手のロメロが一塁ベースを踏み損ない、塁審へアピールする隙を突き)あの打球を打った瞬間にホームへ行くぐらいの勢いで、緩めずに走ろうと思っていた。

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2022年7月25日のニュース