ソフトB「京セラの呪い」振り払えず 柳田2打席連発もオリ戦敵地7カード連続負け越し

[ 2022年7月25日 04:45 ]

パ・リーグ   ソフトバンク4―7オリックス ( 2022年7月24日    京セラD )

<オ・ソ>5回2死、柳田は中越えに連発のソロ(撮影・井垣 忠夫)
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 主砲の快音が実らなかった。ソフトバンクは24日、オリックスに4―7で逆転負けし前半戦を46勝40敗1分けで終えた。柳田悠岐外野手(33)が2打席連発で今季初の1試合2本塁打を決めたが、投打ともに続けなかった。5年ぶりに中継ぎ登板した和田毅投手(41)が杉本に決勝打を許し今季2敗目。先発以外では自身初の黒星を喫した。それでも西武が敗れたために2年ぶりに首位ターン。後半戦は29日から西武との首位攻防戦でスタートする。

 3点を追う9回2死満塁。谷川原が投ゴロに倒れ、無念のゲームセット。ネクストバッターの柳田はバットを持ったまま静かにベンチに下がった。後味の悪い逆転負けを喫した前半最終戦に藤本監督は「最終回はもうちょっとね…。柳田につなげば何かある。球が浮いていたので(見極めようとか)前の打者が考えてくれたら」。最終回、この試合4安打の主砲に回せなかった攻撃を嘆いた。

 柳田の奮闘は際立っていた。初回に中前打を放ち、0―1の4回1死ではバックスクリーン左に運ぶ12号ソロ。「先制を許した直後に同点に追いつく一本となって良かった」。この一発で流れを引き寄せ、グラシアルが一時勝ち越しの2点適時打。今季3度の対決で防御率0点台だった田嶋から一挙3点を奪い、逆転を呼び込んだ。

 さらに5回2死は「前の打席同様コンパクトにスイングをしようと打席に入った」と初球を左中間スタンドに2打席連発の13号。今季初の1試合2発だ。8回先頭でもHランプをともし、今季初の猛打賞となる4安打。打線を引っ張り続けた。それでも投手陣が、このリードを守り切れない。

 先発の東浜は5回途中4失点でKO。4―4の6回には新型コロナウイルスに感染し戦線離脱していた和田が17年以来、5年ぶりの中継ぎ登板。しかし、2死一、三塁から杉本に勝ち越し2点適時打。ベテラン左腕は「凄く大事な場面で使ってもらったのに、決勝点を取られてチームに本当に申し訳ない」と謝罪コメントを残した。後半戦を見据えた調整登板だったが、指揮官は「難しいところもあったのかな。状態は良いということだったけど、そこは使ったこっちが悪い」と責任を背負った。

 チームは2連敗で京セラドームでのオリックス戦は昨年から7カード連続で負け越し。「京セラの呪い」を振り払えず前半戦は46勝40敗1分けで終えた。2カ月連続の負け越しで最大で12あった貯金は半分になった。パ・リーグは5位まで2・5ゲーム以内の大接戦。球宴後の後半戦へ向け、藤本監督は「飛ばしていきます。もっともっと(貯金を)増やしていきましょう」と目線を上げて福岡に戻った。 (福井 亮太)

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2022年7月25日のニュース