阪神・藤原オーナーが言及 次期監督は矢野監督育成方針を継承できる人物 ドラフト獲得選手を主力に

[ 2022年7月25日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神1―0DeNA ( 2022年7月24日    甲子園 )

藤原オーナー(左)と百北球団社長

 阪神の藤原崇起オーナー(70)が24日、次期監督像について初めて言及した。DeNA戦前に甲子園球場で前半戦を総括。今季限りで退任する矢野監督の後任には、ドラフト獲得選手を主力に育成するチーム方針を踏襲する人物が望ましい考えを口にした。

 「今、ドラフトで獲得してきた選手が頑張っている。これからもわれわれが求める選手をドラフトで獲得して、その人たちの良いところを伸ばしていく。腰を据えて選んで、腰を据えて育成して、そして活躍してもらう。それが一番いい方法かなという気はします」

 近年のドラフト1位で獲得した近本、佐藤輝、大山がクリーンアップを形成。一方で同5位入団の青柳がエース、同6位の岩崎が守護神を務め、下位指名選手も育っている。6月15日に親会社である阪急阪神ホールディングス(HD)の株主総会後の会見で、谷本修オーナー代行が次期監督に「育成路線の継承」を求めたのに呼応する形となった。

 順位にかかわらず、矢野監督が今季限りで退任することには「変わりません」と断言。後任人選の進捗(しんちょく)状況には「申し訳ないですけど今のところは。ペナントレースの最中でもありますし」と発言は避けた。一方で開幕9連敗から巻き返した現状に「何よりも感謝を申し上げたいのは、ああいう中でたくさん応援に来ていただいたファンのみなさん」と強調した。当然ながら水面下では来季へ向けた準備も進めている。監督人事はオーナーの専権事項なだけに今後の発言にも注目が集まる。(山添 晴治)

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2022年7月25日のニュース