高松商・浅野、今大会2本目先頭打者弾で決勝 「真っすぐ狙って」初球をガツン!スカウトも高評価

[ 2022年7月25日 06:00 ]

第104回全国高校野球選手権香川大会・準決勝   高松商11―5丸亀 ( 2022年7月24日    レクザムスタジアム )

<高松商・丸亀>初回、左越えへ初球先頭打者弾を放つ高松商・浅野
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 第104回全国高校野球選手権大会(8月6日から17日間、甲子園)の出場校を決める地方大会は24日、各地で行われた。香川大会では今秋ドラフト上位候補の高松商・浅野翔吾(3年)が初球先頭打者本塁打を放ち、決勝に進出した。

 最初の一振りに集中していた。高松商・浅野が振り抜いた初球の高め直球は、弾丸ライナーで左翼芝生席へ。初戦の2回戦・坂出戦に続く今大会2本目の先頭打者弾は、清原和博(PL学園)の記録にあと1と迫る高校通算63号。大量11得点を挙げた打線の火付け役となった。

 「真っすぐを狙っていました。詰まったと思ったんですけど、いい感じで打球が上がってくれました」

 一時逆転を許した3―4の2回は無死一塁から左越え二塁打で好機拡大。すぐさま再逆転し、決勝のホームを踏んだ。7回には横手の変則右腕に対し「しっかり踏み込んで打とう」と今大会初の左打席へ。右飛に倒れたが、あと少しで柵越えの大飛球で「詰まっても打球が飛んでいくのは状態がいい時」とうなずいた。

 スカウトの評価もうなぎ上りだ。この日はNPB7球団13人が視察。日本ハムの大渕隆GM補佐兼スカウト部長が「積極的に球をつかまえる能力が高い」と評価すれば、ソフトバンクの永井智浩編成育成本部長兼スカウト部部長も「木製(バット)でも対応力がありそう。上位候補ではないでしょうか」と“プロ向き”であることを認めた。

 26日の決勝は昨夏と同カード。1年前は勝利したが、秋と春には苦杯をなめた英明と激突する。「進化した英明さんに負けないように、しっかり食らいついていきたい」と挑戦者として臨むつもりだ。ちなみに、清原氏のイメージは「何に関してもいかつい方」。最強を誇ったPL学園の象徴に並ぶ64本目の“いかつい”アーチが、2年連続の聖地への架け橋になる。(北野 将市)

 ◇浅野 翔吾(あさの・しょうご)2004年(平16)11月24日生まれ、香川県出身の17歳。屋島小3年から野球を始め、屋島中では軟式野球部に所属し3年時に全国大会8強。U―15日本代表に選出。高松商では1年夏の県独自大会から背番号19ながら3番・右翼手。2年夏に甲子園出場。高校通算63本塁打。50メートル走5秒9、遠投110メートル。1メートル71、86キロ。右投げ両打ち。

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