盛岡中央 エース斎藤の女房役・小笠原 悔いなく消防士の夢へ「最後まで良いボールを受けさせてもらった」

[ 2022年7月25日 23:01 ]

第104回全国高校野球選手権岩手大会決勝   盛岡中央2-3一関学院 ( 2022年7月25日    岩手県営野球場 )

試合後にチームメートを励ます小笠原颯汰捕手(撮影・柳内 遼平)
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 盛岡中央(岩手)が2―3で一関学院に敗れ、23年ぶり2度目の甲子園出場はならなかった。最速152キロを誇るエース右腕・斎藤響介投手(3年)が3失点完投も及ばなかった。一関学院は12年ぶりの甲子園出場を決めた。

 小学時代から斎藤とバッテリーを組む小笠原颯汰(3年)は「7番・捕手」で出場。打っては1安打、マスクをかぶってはイニングごとに配球を変える懸命なリードを見せた。

 プロを視野に入れる斎藤とは異なり、消防士を志望して野球を引退する。「最後まで良いボールを受けさせてもらった。自分は自分の夢をかなえて、響介(斎藤)がプロで活躍している姿を見たい。明日から公務員試験講座に行ってきます」。大好きな野球を悔いなくやりきった。

 ◇小笠原 颯汰(おがさわら・そうた)2004年11月13日生まれ、17歳。小3で竹の子スポーツ少年団で野球を始める。滝沢南中では軟式野球部に所属し、2年、3年時に岩手県選抜に選出。盛岡中央では1年秋からベンチ入り。遠投100メートル。50メートル走7秒0。憧れの選手はロッテ・松川。1メートル75、76キロ。右投げ右打ち。

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2022年7月25日のニュース