トヨタ自動車・北村、3年ぶり8強導く2安打2四球 「攻めて攻めて続けるぞ、という気持ちで」難敵撃破

[ 2022年7月25日 06:00 ]

第93回都市対抗野球2回戦   トヨタ自動車5―3Honda熊本 ( 2022年7月24日    東京D )

<Honda熊本・トヨタ自動車>7回、安打を放ち塁上でガッツポーズするトヨタ自動車・北村(撮影・久冨木 修)    
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 2回戦3試合があり、トヨタ自動車(豊田市)が前回準優勝のHonda熊本(大津町)を5―3で破り、準々決勝へ進んだ。「2番・三塁」の北村祥治主将(28)が押し出し四球を含む2安打2四球で貢献した。

 攻めて、攻めて、攻め抜く。2番打者として、主将として。北村がチームの思いを体現した先に3年ぶりのベスト8があった。

 「攻めて攻めて続けるぞ、という気持ちで行った」。Honda熊本は昨年の準優勝チームで、1回戦を6本塁打で快勝。難敵だからこそ闘志を前面に出した。初回1死の第1打席はフルカウントから右前打。続く2回は1点を先制し、なお2死満塁でストレートの四球を選び押し出しで2点目を奪った。

 同点の7回には無死一塁から一塁走者の徳本がスタート。北村は積極的に打って右前へ運んだ。「サインではない」と言うが、結果的にエンドランの形となり、勝ち越しの3点につなげた。5打席で4出塁となる2安打2四球。「1、2番が機能すれば得点が入る」と胸を張った。

 星稜中、星稜、亜大で主将を務め、トヨタ自動車でも今季から主将に。「でも、何も変えてないです。一人一人が役割を大切に、チームのためにやってきた。その成果で一試合一試合、頼もしくなっている」。巨人でプレーする2歳下の弟・拓己の本拠地でもある東京ドームで躍動。弟から1回戦後に連絡が来た。「話の内容は兄弟の秘密」。そう言って笑う北村は、最後の最後まで攻め続ける。(秋村 誠人)

 ◇北村 祥治(きたむら・しょうじ)1994年(平6)1月23日生まれ、石川県出身の28歳。星稜中、星稜、亜大を経て16年にトヨタ自動車入社。甲子園出場なしも亜大2、4年時に明治神宮大会優勝。1メートル77、81キロ。右投げ右打ち。

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