フレッシュオールスターで活躍 「カジータ」に将来の予感

[ 2022年7月25日 07:30 ]

フレッシュオールスターで活躍したDeNA・梶原        
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 23日。長崎で行われたフレッシュオールスターを取材した。新型コロナ陽性者などを含め16選手が入れ替わる異例の事態となったが、足を運んだファンには、たまらない展開となった。阪神で同僚の高寺がコロナ陽性となり、代役でスタメン出場した遠藤の初回先頭打者弾で幕開け。最後は4―4から、ヤクルトの同僚・武岡の代替出場だった育成・赤羽の劇的なサヨナラ3ランで幕を閉じた。

 MVPこそ逃したが、将来の活躍を予感させる打棒を披露したのが、DeNAの梶原昂希外野手(22)だ。昨秋ドラフト6位の下位入団ながら4月12日の巨人戦(那覇)では、史上初めて新人のデビュー戦で「本塁打を含む1試合4安打」をマークした。この日も若武者たちの祭典で、右に左に安打を重ね、5打数4安打の離れ業。フレッシュオールスターでの4安打の固め打ちは、06年の飯原、左打者では04年の青木(いずれもヤクルト)以来という大暴れだった。おまけに2盗塁。「外野席にたくさんの子供もいたし、観客を沸かせられるプレーを心がけていました」という言葉に頼もしさを感じた。

 前身のジュニアオールスター時代を含め、過去のMVP受賞者には大島康徳(当時中日)、イチロー(オリックス)、前述の青木らそうそうたる面々が名を連ねている。だが、優秀選手も負けてはおらず、00年以降の野手では、04年小谷野(日本ハム)、06年T―岡田(オリックス)、11年秋山、14年山川(いずれも西武)ら、のちのタイトルホルダーが多い。

 1メートル89、85キロの恵まれた体格を誇り、ソフトバンク・柳田のニックネーム「ギータ」にちなんで「カジータ」とも呼ばれる22歳。その背中を陰ながら追いかけたい。(記者コラム・花里 雄太)

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2022年7月25日のニュース