【大谷翔平の水原通訳が語る】話題の「バット蘇生」は練習中にウケた“ネタ”だった

[ 2022年4月19日 05:30 ]

水原一平通訳 I REPORT

<レンジャーズ・エンゼルス>ベンチの水原通訳(右)と大谷(撮影・光山 貴大)
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 エンゼルス・大谷翔平投手(27)は15日のレンジャーズ戦で開幕から8試合、31打席目で初本塁打を放つと、2戦3発の固め打ち。いよいよ本領発揮の気配だ。今年最初の「Monthly Shohei」4月編は、水原一平通訳(37)が、お目覚めにつながったバット蘇生など、開幕からの舞台裏を「I REPORT」拡大版としてお届けする。

 いよいよメジャー5年目のシーズンが開幕しました。開幕して最初はなかなか状態が上がらなかったですが、翔平自身はあまり気にしていなかったと思います。「タイミングのちょっとしたズレがある。ちょっとした調整じゃないかな」などと話していましたが、すぐ結果が出たので凄くホッとしました。

 11日のマーリンズ戦の試合中に、ベンチでおどけてバットに心臓マッサージを施すようなジェスチャーを見せ、相棒の「蘇生」を願うような場面が話題になったと聞いています。実は、その日の試合前に室内ケージで打っていた時にやり始めたところ、外野手のマーシュ、打撃コーチ、打撃投手の方々に大うけだったことから、試合で続けたようです。誰かに何かを言われたわけではないようです。室内ケージでの打撃練習中にしっくりこなくて「もうダメだー!」と言いながら、自虐的な感じでやっていました。みんな爆笑でしたよ。試合中のテレビ中継で抜かれたり、写真に撮られていたみたいで、本人もびっくりしていました。撮られていると思ってなかったみたいで…(笑い)。

 チームが勝った試合後はバシーさん(クオリティー・コントロール・コーチのティム・バス氏)が中心になり、その日活躍した選手を称える儀式みたいなものがあります。今季初本塁打を含む1試合2発を放った15日、3号2ラン含む2安打3打点だった16日は2日連続で指名されて、特に盛大な祝福やスピーチがあるわけではなかったですが、翔平は凄くうれしそうでした。本塁打を打った選手にベンチでカウボーイハットをかぶらせるのもバシーさんの発案らしいです。もちろん本塁打を打った時しかかぶれないので、翔平もうれしそうにかぶっていて、いいですよね。

 今季でメジャー5年目ですが、1年目から残っているメンバーはフレッチャー、トラウト、バリアしかいません。チーム内では古株で立場も変わりました。キャンプ中のミーティングでもジョー・マドン監督から「トラウト、レンドン、大谷が引っ張っていかないといけない」という話もありましたし、リーダーの一人だという感じがしますよね。若手の選手たちからの尊敬のまなざしも感じます。特にマーシュは人懐っこくて、個人的に僕とも試合前や試合中によく話しますね。

 シーズンは始まったばかりです。打撃はこの調子を維持して、まず投手で1勝目を挙げて、流れに乗ってほしいです。全力でサポートします。(エンゼルス通訳)

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