“完封男”阪神・西勇が6連戦先陣や ベイ斬り頼む「不用意な一球だけは気をつける」

[ 2022年4月19日 05:30 ]

小川(左)、斎藤(右)と連係プレーの練習にのぞむ西勇
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 19日のDeNA戦に先発する阪神・西勇は、平常心で6連戦の先陣を切る。18日は甲子園でノックやショートダッシュに励んで最終調整。今季から横浜スタジアムのマウンドが硬化されたが、先入観を持つことなく、柔軟に対応する算段だ。

 「今年、投げていないんで。マウンドは毎年変わるものなので。(当日)確かめたいなと思います」

 見据えるのは勝利のみだ。開幕から20試合でチームはまだ3勝。ただ西勇自身は好調を維持している。前回12日の中日戦も再三、得点圏に走者を背負いながら7回7安打無失点にまとめ、3月29日広島戦の4回から続く連続無失点を、自己最長まで残り2回1/3に迫る19回2/3に伸ばした。防御率も両リーグトップの0・40。不調や新型コロナ感染で先発陣の台所事情が苦しい中、週頭に固定されてイニングを消化し、リリーフ陣の負担も減らしてきた。

 「(前回対戦で完封しても注意点は)変わらないですね。全く」

 短い言葉に闘志がみなぎる。チームが開幕から9連敗を喫して迎えた5日、DeNA戦で9回118球を投げ無四球完封を演じた。勝つイメージは脳裏にある。だが、ソトが復帰するなど前回よりも厚みを増した相手打線に対する警戒を解くわけがない。「長打が打てるバッターが入ってきたというのもあるし一発がある。不用意な一球だけは気をつけないといけない」と表情を引き締めた。

 名実ともに大黒柱の背番号16。反攻の口火を切る。(石崎 祥平)

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2022年4月19日のニュース