広島“巨人キラーローテ”で首位守る!好相性の九里、床田に続き21日は遠藤が先発へ

[ 2022年4月19日 05:30 ]

九里(左)とのキャッチボールを終えた遠藤(撮影・河合 洋介)
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 広島は19日からの巨人との首位攻防3連戦(東京ドーム)に向け、先発ローテーションを再編する見込みとなった。21日の同戦には、日曜の先発が続いていた遠藤淳志投手(23)の投入が有力。19日に先発する九里亜蓮投手(30)、20日に先発予定の床田寛樹投手(27)とともに「Gキラー」ローテを形成し、首位堅持を目指す。

 打てる手を打ち、首位攻防を迎える。2位・巨人とゲーム差なしで迎える敵地3連戦。登板間隔を考えれば、3戦目となる21日同戦の先発は、先週に登板機会のなかった玉村と遠藤の2人が候補だった。その中で首脳陣が選択したとみられる遠藤は、「チームに良い流れを持ってきたい」と東京に向かった。

 玉村は開幕から木曜の先発を任されていたものの、先週の木曜に試合がなかったことで登録抹消。一方の遠藤は、中継ぎ待機をしながら登板できる状態を維持してきた。21日に先発すれば、前回10日の阪神戦から中10日での先発。「期間があいたとしても、自分の感覚の中で修正しながらできればいい」と対応に問題はなさそうだ。

 玉村は7日の巨人戦で7回2失点と好投しながら、初回先頭から4連打を許すなど不安要素もあった。開幕から床田、玉村と左腕の登板順がつながっており、この2人を離すにも今回が絶好機。加えて遠藤は、過去の2完投がいずれも巨人戦と相性が良く、その要素も判断材料に、先発ローテーション再編に踏み切ったとみられる。

 その結果、首位堅持を目指す「Gキラー」ローテが完成した。19日に先発する九里は、昨季の巨人戦で6試合先発4勝2敗。対戦防御率2・45は同一リーグの中でトップだった。さらに東京ドームに限れば同1・47まで上向き、2完投を挙げている。20日に先発予定の床田は、昨季同戦に先発3試合で1勝1敗。対戦防御率は、九里と同じく同一リーグの中でトップの1・17と驚異的で、2人とも相性抜群だ。そこに遠藤が加わる。

 先発陣は、マツダスタジアムでの投手練習を消化してから東京に入った。九里は「去年は去年、今年は今年だと思っている。しっかりと自分の投球をしたい」と慎重な姿勢を崩さず、床田は「本塁打を打てる打者が多い。何とか低めに集めたい」と警戒心を高めた。相手は20試合でリーグトップのチーム22本塁打を誇る強力打線。首位のまま広島に戻ってこられるかは、先発3枚の出来にかかっている。(河合 洋介)

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2022年4月19日のニュース