パドレス・ダルビッシュ メジャー80勝&最速1600K 6回2/3を8K1失点で今季初勝利

[ 2022年4月19日 02:30 ]

ナ・リーグ   パドレス2―1ブレーブス ( 2022年4月17日    サンディエゴ )

<パドレス・ブレーブス>先発で6回2/3を1失点で今季初勝利を挙げたパドレスのダルビッシュ
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 12年のメジャー移籍から11年目。パドレス・ダルビッシュが、メジャー通算80勝目を手にした。日本選手では黒田博樹を抜き、野茂英雄の123勝に次ぐ単独2位。「(1位になるには)あと40年やらないといけない」とおどけた後に、すぐ表情を引き締めた。

 「黒田さんにはいろいろと助言を頂いた。レジェンドの方をメジャー通算で超えることができたのは本当に光栄」

 本来の姿を披露した。本拠地サンディエゴでのブレーブス戦。昨季の世界一軍団を相手に6回2/3を4安打無四球で8奪三振、ソロ本塁打のみの1失点に封じた。「前回の登板は決して忘れない。今日も心に残っていた」。自己最短の1回2/3で9失点KOされた12日のジャイアンツ戦から中4日。「(前回の)動画を見返したが、動きが悪かったわけではない。寒い中でも球速は出ていた。球が真ん中に集まっただけ」。原因は敵地サンフランシスコの寒さではなく、自身の制球ミスにあったと分析し、2日前のブルペン投球で修正。この日は初回から雄叫びを上げて飛ばし、雪辱した。

 「右打者へのツーシームがしっかり投げきれていたので、スライダーが有効になった」。2回無死ではダーノーをその外角スライダーで見逃し三振とし、メジャー通算1600奪三振に到達した。記録専門会社エライアスによると1302回1/3での到達は史上最速だ。35歳。野茂は39歳だった08年までメジャーで投げ続けた。40年もかからない。ダルビッシュなら、その高みにもきっと手が届く。

 ≪野茂の8・73上回る奪三振率11・04≫メジャー史上最速の1302回1/3で1600奪三振に到達したダルビッシュ。奪三振率は11・04となり、日本投手最多の1918三振を奪っている野茂の8・73を大きく上回っている。ダルビッシュは日米通算で2854奪三振。NPB歴代記録では8位に相当し、2859奪三振で7位の工藤公康に5個差だ。野茂は日米通算3122奪三振で4位に相当。1位は金田正一の4490奪三振。

 ▼パドレスのボブ・メルビン監督 ダルビッシュはこの前の夜はanomaly(異例)だった。彼のキャリアではほとんどないこと。同じチームにいることは本当にうれしい。

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