ソフトバンク投手陣の救世主だ! 助っ投・レイが4月1日にも1軍合流へ

[ 2022年3月22日 05:30 ]

<ソフトバンク練習>キャッチボールで汗を流すレイ(撮影・岡田 丈靖)
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 頼もしい救世主だ。ソフトバンクに再加入したコリン・レイ投手(31)が21日、ペイペイドームでの投手練習に参加した。きょう22日からのウエスタン・リーグ広島戦(由宇)で登板する予定で、早ければ4月1日からの楽天3連戦で1軍合流する見込み。コロナ下で来日は8日と遅れたが、17日には早くも実戦登板を果たし想定以上に早い調整ぶり。開幕ローテーションが未確定の非常事態の中で、右腕の見通しが立ったことは大きい。

 オープン戦が終了しても開幕ローテーションは千賀、石川、東浜、和田の4人しか内定していない。残る2枠は未確定と不安が残る中で、レイの調整が想定以上だったのは間違いなく朗報だ。この日、キャッチボールなどで汗を流した助っ人は森山投手コーチと顔を合わすと、笑顔でハグ。投手陣の雰囲気は一気に明るくなった。

 17日、福岡大との練習試合で今季初実戦を迎え、4回無失点と貫禄をみせた。最速も150キロをマークするなど5三振の内容に、森山投手コーチは「思ったよりも調整はできている。左右にも投げられているし、スピードも出ていた。(1軍合流は)近いのかな」と目を細めた。次はきょう22日からのウエスタン・リーグ広島3連戦のどこかで登板予定だ。

 昨季は6試合に先発し3勝1敗、防御率2・03。家族の事情でシーズン途中で退団し、昨年12月に再加入した。日本野球への適応力は証明済みだ。

 チームの今季の開幕3カード目は4月1日からの楽天戦。右腕は昨年7月12日の楽天戦で人生初の完封勝利を収めている。8回2死まで無安打無得点の快投で圧倒した。かねて藤本監督は「早くて4月の楽天戦。楽天に相性いいし、遅ければ中旬。本人はいけると言っている」と合流を心待ちにしていた。

 開幕第3戦が有力だった田中正は20日の広島戦で右肩違和感を訴え降板。この日もノースロー調整で、きょう22日、病院で検査する。森山投手コーチは「2、3日ノースローにした時にどうなるかと考えた時に、そこ(開幕)は難しいかもしれない」と開幕ローテーション入りを見送るつもり。「ここで無理するより、1週間なのか2週間なのか分からないけど、今年の戦力として期待している」と長いシーズンを見据えた。

 開幕第3戦は大関か杉山が入る見込みだが、内容次第で開幕3カード目の楽天戦からは助っ人が入る可能性もある。頼もしいピースが戻ってくる日は近い。覇権奪回へ、苦しい3月を乗り切れば先発陣の層は厚くなる。(福井 亮太)

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2022年3月22日のニュース