大垣日大・阪口監督が史上初の3元号勝利 孫の高橋慎が先制打 エース五島は18奪三振

[ 2022年3月22日 20:18 ]

第94回選抜高校野球大会第4日第3試合 1回戦   大垣日大6─1只見 ( 2022年3月22日    甲子園 )

<只見・大垣日大>2回2死二塁、高橋の先制適時打に手を叩いて喜ぶ大垣日大・阪口監督(左)(撮影・北條 貴史)
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 第94回選抜高校野球大会第4日は22日、阪神甲子園球場で1回戦が行われた。第3試合では11年ぶり4回目出場の大垣日大(岐阜)が初出場の只見(福島)を6─1で下した。阪口慶三監督(77)は史上初となる「昭和」「平成」「令和」の3元号での甲子園勝利となった。

 チームに流れを呼んだのは、阪口慶三監督の長女の三男にあたる高橋慎(2年)だった。0─0で迎えた2回2死二塁。2ストライクを追い込まれたが、カーブを引っ張り、痛烈な打球は二塁手のグラブを弾いて右前に転がった。この貴重な先制打で主導権を握り、この回2点。中盤、終盤と効果的に加点した。先発のエース左腕、五島幹斗投手(3年)が毎回の18奪三振の力投で1失点で完投した。

 阪口監督は「かわいい孫と甲子園に行けるのは最高の喜び」と話してきた。東邦時代を含め春夏通算33度目の聖地。「祖父孫鷹」出場で、偉業を達成した一戦は、名将にとっても特別なものとなった。

 1月28日の選考会では昨秋の東海大会準優勝の聖隷クリストファーが有力視されたが、逆転選出となり議論を呼んだ。周囲の雑音にも「プレッシャーは全くない。選手にもひと言も言っていない」と阪口監督。泰然自若な指揮官に導かれ、大垣日大は初戦を突破した。

 ≪クラークの佐々木監督は3元号勝利逃す≫今大会ではクラーク(北海道)の佐々木啓司監督にも“3元号勝利”がかかっていたが、19日の1回戦で九州国際大付(福岡)に2-3で敗れ、惜しくも逃した。

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