大垣日大・阪口監督「子どもたちが親孝行してくれたんだな」 史上初の3元号勝利に感謝

[ 2022年3月22日 21:01 ]

第94回選抜高校野球大会第4日第3試合 1回戦   大垣日大6─1只見 ( 2022年3月22日    甲子園 )

<只見・大垣日大> 大垣日大・阪口監督(撮影・大森 寛明)
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 第94回選抜高校野球大会第4日は22日、阪神甲子園球場で1回戦が行われた。第3試合では11年ぶり4回目出場の大垣日大(岐阜)が初出場の只見(福島)を6─1で下した。阪口慶三監督(77)は史上初となる「昭和」「平成」「令和」の3元号での甲子園勝利となった。

 チームに流れを呼んだのは、阪口監督の長女の三男にあたる高橋慎(2年)だった。0─0で迎えた2回2死二塁。2ストライクを追い込まれたが、カーブを引っ張り、痛烈な打球は二塁手のグラブを弾いて右前に転がった。この貴重な先制打で主導権を握り、この回2点。中盤、終盤と得点を重ね、先発のエース左腕、五島幹斗投手(3年)が毎回の18奪三振で1失点完投した。

 阪口監督は五島について「肩の力が抜けて、腕を非常に柔らかく使っていた。それが打者の手元で、初速と終速が変わらずできたんじゃないでしょうか」と評価。「去年と比べて球速はそれほど変わらないが、回転数がある」と冬を越えてたくましくなった左腕を称えた。指揮官の「相手が変化球に弱いので、もう少し変化球を使ったら」というさりげないアドバイスも効いた。

 阪口監督は3元号勝利については「みなさんから前持って言われていたんですが、子どもたちが親孝行してくれたんだなと思います」としみじみ語った。東邦時代を含め春夏通算33度目の聖地。「祖父孫鷹」出場で偉業を達成した一戦は、名将にとっても特別なものとなった。

 ≪クラークの佐々木監督は3元号勝利逃す≫今大会ではクラーク(北海道)の佐々木啓司監督にも“3元号勝利”がかかっていたが、19日の1回戦で九州国際大付(福岡)に2-3で敗れ、惜しくも逃した。

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