天理・中村監督 延長惜敗に「これからにつながるのであれば、負けもやむなし」 この悔しさを糧に…

[ 2022年3月22日 18:37 ]

第94回選抜高校野球大会第4日第2試合 1回戦   天理4-5星稜 ( 2022年3月22日    甲子園 )

<天理・星稜>天理先発の南沢(撮影・大森 寛明)
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 第94回選抜高校野球大会第4日は22日、阪神甲子園球場で1回戦が行われた。第2試合では3年連続26回目出場の天理(奈良)は延長戦の末、2年ぶり15回目出場の星稜(石川)に4-5で敗れた。

 試合後のインタビュー、中村良二監督は開口一番、「全ての面において、星稜の方が上でした。点差以上のものを感じたゲームになりました」と完敗を認めた。しかし、だからこそ最後の最後まで星稜を苦しめたことに価値がある。序盤は星稜の大型右腕・マーガードに苦しみ、7回まで僅か2安打。しかし、2点を追う8回、無死二、三塁の好機で、9番・重舛が右中間への同点ツーベース。試合を振り出しに戻した。

 延長10回に1点を勝ち越されたが、直後に再び同点へ。11回には2点を勝ち越されたが、1点を還し、なお2死一、三塁の一打サヨナラのチャンスをつくって、最後の最後まで星稜を苦しめた。

 中村監督は「終始劣勢で、同点まで行けても勝ち越すことができなかった。有利にゲームを進めることができなかったのが敗因です」と冷静に振り返る。その上で「(マーガードは)研究はしていたけれど、これほどとは思わなかった。なかなか攻略することができませんでした」と称賛。一方で延長11回、158球を投げ抜いたエースの南澤に対しても、「エースたるもの、というところを実践してくれました」と合格点を与えた。

 ただ、決して満足しているわけではない。守りが武器のチームだったが、この日は3失策。延長11回の2点も送球ミスの間に奪われたものだった。中村監督は「一生懸命練習していても、結果が出ないこともあるんだなと。ただ、これだけの経験ができて、これからにつながるのであれば、負けもやむなしということかもしれません」と結んで、この悔しさを来たる夏への糧とすることを誓った。

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