巨人・岡本和、OP戦単独2冠締め!マー君撃ち7号12打点目 本塁打&打点、2年連続タイトルの2部門

[ 2022年3月22日 05:30 ]

オープン戦   巨人3―4楽天 ( 2022年3月21日    東京D )

<巨・楽>4回1死、田中将(左)から同点ソロ本塁打を放つ岡本和(撮影・木村 揚輔)
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 貫禄の単独2冠締めだ。巨人の岡本和真内野手(25)が21日、オープン戦最終戦の楽天戦で4回に左越えへ7号ソロ。11打点で阪神・佐藤輝、日本ハム・万波と並んでいた打点も12に伸ばし単独トップとし、7本塁打、12打点でオープン戦打撃2冠に輝いた。昨季まで2年連続でタイトルを獲得した2部門。今年も譲る気はない。

 左手一本で左翼席まで運んだ。体勢が崩れていても、岡本和は甘い球を逃さない。単独トップに立っていた本塁打を、さらに伸ばす7号ソロを放った。

 新助っ人大砲も驚かせた。0―1の4回1死。「変化球についていけた」と田中将の135キロスライダーを拾った。2球連続でこの球種を空振りの後、真ん中付近に入った失投を仕留めた。田中将とは昨年3月20日のオープン戦以来の対戦で、初安打が同点弾に。メジャー通算96発のポランコも「間違いなくいいスラッガー。見ていてそんなに遠くに打とうとしている感じがしないのに、簡単に本塁打を打っているように見える」と脱帽した。

 中身の濃い7本塁打だ。この日の田中将やロッテ・佐々木朗、西武・高橋ら各球団の主力投手を次々と攻略。速球にも変化球にも対応した。今季から軸足である右足の爪先をやや投手へ向けて構える。キャンプでは「いつでも戻そうと思ったら戻せる。自分の引き出しになれば凄い良い。毎回、同じ打ち方はできない」とフリー打撃やスローボール打ちで、新フォームを体に落とし込んだ。軸足にためが利くから崩されても対応できる。この日も、軸足にしっかりと体重を乗せていた。

 目指すのは頂点だ。1月のイベントで、今年の漢字に「最」としたためた。「全てにおいて一番上に」とファンの前で宣言し、まずはオープン戦で有言実行した。昨季まで2年連続でタイトルを獲得した本塁打、打点で12球団単独トップ。「優勝していないタイトルはうれしくない」と昨季を振り返る主砲が、シーズンでも譲らず、チームを引っ張る。

 「ケガすることが一番ダメ」と話していた岡本和。上半身の違和感で2試合欠場したものの、復帰後4試合で3発と全快をアピールした。「あとは開幕するだけ。しっかり調整して開幕を迎えたい」。不動の4番に死角は見当たらない。(小野寺 大)

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2022年3月22日のニュース