黒田博樹氏 後輩・誠也へエール「心配していない」 15年に助言「トラウトのようになれ」

[ 2022年3月22日 02:30 ]

レジェンド対決で新井貴浩氏を中直に抑えガッツポーズする黒田博樹氏(撮影・後藤 大輝)
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 広島と大リーグで活躍した黒田博樹氏(47)が21日、カブスに入団した鈴木誠也外野手(27)にエールを送った。古巣に復帰した15年、黒田氏が贈った言葉がきっかけとなり、鈴木はメジャー挑戦を志した。戦いの場を米国へ移した後輩へ、温かなまなざしで活躍を期待した。

 黒田氏はこの日、広島のOBイベント「カープレジェンドゲーム」に参加。5年5カ月ぶりに思い出のマツダスタジアムのマウンドに立った。山本浩二氏(75)、金本知憲氏(53)ら35人の赤ヘルレジェンドが集結し、誰もが抱くであろう思いを代弁した。

 「野球と向き合い、あれだけの契約を勝ち取ったわけなので、凄く良かった。大変なこともあると思うけど、一ファンとして、一緒に戦った仲間として応援させてもらう」

 後輩の鈴木がカブスに5年総額8500万ドル(約101億1500万円)で入団。メジャー挑戦への思いを芽生えさせたのは、黒田氏だった。メジャー7年間で通算79勝を挙げ、15年に広島復帰。当時20歳の鈴木に「こういう選手がいるんだ。見てみろ」と紹介してMVP3度のエンゼルス・トラウトの動画を見せた。「トラウトのような選手になれ」とハッパを掛けたことに端を発し、実現した今回の移籍。鈴木は入団会見で、トラウトに憧れて背番号27を希望したことを明かした。

 「(開幕まで)期間が短いので投手とのアジャストは難しいと思うけど、それ以外は心配していない。それだけの気持ちで米国へ行ったと思うので」。秘める信念の強さを知るだけに、成功をみじんも疑っていなかった。

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2022年3月22日のニュース