金光大阪・貴島　初回満塁から執念で運んだ決勝打　持ち味の勝負強さ発揮「凄くうれしかった」

第94回選抜高校野球大会1回戦   金光大阪4ー0日大三島 （ 2022年3月21日    甲子園 ）

＜日大三島・金光大阪＞　初回1死満塁、先制の2点適時打を放ちガッツポーズの金光大阪・貴島　（撮影・亀井　直樹）
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　執念で運んだ。「5番・三塁」の金光大阪・貴島琉惺（りゅうせい）が初回1死満塁で先制V打となる2点中前打。古川を強力に援護し、歴史的1勝に花を添えた。

　「奇麗なヒットではなかったんですが、振り切ってヒットになってくれて、凄くうれしかったです」

　カウント0―1から2球目のフォークに食らいつき二塁手の後方へポトリ。一塁上でほえ、ナインを鼓舞した。昨秋近畿大会準々決勝の近江戦でも6点劣勢から同点3点打などで5打点を挙げ選抜切符をたぐり寄せた主軸が、勝負強さを発揮した。

　食事には多くの制限がかかる。小麦、そばなど多くのアレルギーがあり、ショック反応で救急搬送されたことは一度ではない。宿舎での食事も別メニューだ。小麦粉を米粉にかえて作るなど、いつも細心の注意を払って料理をしてくれる母・由美子さんにも感謝を伝える一打。「（部長の）桜井先生と校歌を歌うというのを達成できてうれしい」と勝利をかみしめた。