楽天明言!明桜・球打がドラフト1位候補 石井監督兼GM「スピンのかかった真っすぐいい」

[ 2021年8月24日 05:30 ]

楽天が熱視線を送るノースアジア大明桜・風間(撮影・河野 光希)
Photo By スポニチ

 楽天の石井一久GM兼監督(47)が23日、ノースアジア大明桜(秋田)の風間球打(きゅうた)投手(3年)を今秋のドラフト会議で1位指名候補に挙げていることを明言した。今夏の甲子園では2回戦で姿を消したものの、最速で157キロを投げる潜在能力を高く評価。将来的にエース候補となり得る右腕は補強ポイントでもあり、世代屈指の剛腕に熱視線を注いでいる。

 未来のエース候補だ。秋田の地から、全国区へ羽ばたいた157キロ右腕。楽天は東北に本拠地を置く球団として、スカウト陣が風間の3年間の成長を追い続けてきた。ノースアジア大明桜は22日に甲子園の2回戦で明徳義塾(高知)に敗れ、風間は「上(プロ)の舞台でやりたいなと思っている」とプロ志望を表明。これを受けて、GMを兼任する石井監督は「素晴らしい球を投げるので、ドラフト1位候補なのは間違いない」と明言した。

 注目しているのが、圧倒的なスケール感と投手としての資質の高さだ。1メートル83の長身で「高校生の中でも体格も良い。腕の使い方もしなやかだし、真っすぐのスピンのかかった感じも良い球を投げる」と石井監督。秋田大会の映像もチェックしており、底知れぬ将来性と潜在能力を高く評価している。

 チームを背負って立つエース候補の獲得は急務といえる。今季の先発陣は田中将を筆頭に岸、涌井、則本昂と経験豊富なベテラン右腕たちが柱になってローテーションを担う。一方で、石井監督は以前から「経験や実績があるということは、それだけ年を重ねていること」と話しているように、いずれは次の世代にバトンをつなぐ時が訪れる。その候補を獲得して育てていくことが求められている。

 18年以降のドラフトは、1位で獲得した選手がいずれも大学か社会人だった。19年には163キロ右腕・佐々木朗(大船渡、現ロッテ)を1位指名したが、4球団競合の抽選で外している。16年の藤平(横浜)を最後に高卒投手を1位で獲得しておらず、その点でも風間の存在は魅力的だ。

 ドラフト会議は風間の18歳の誕生日でもある10月11日。石井監督は「ドラフトまで1カ月半ぐらいなので、これからチーム事情も含めていろいろ精査していきたい」と語った。

 ◆風間 球打(かざま・きゅうた)2003年(平15)10月11日生まれ、山梨県甲州市出身の17歳。小1から野球を始め、塩山中では笛吹ボーイズでプレー。ノースアジア大明桜では1年春からベンチ入り。遠投100メートル。50メートル走6秒7。憧れはエンゼルス・大谷。1メートル83、81キロ。右投げ左打ち。

続きを表示

この記事のフォト

2021年8月24日のニュース