広島・森下 24日G戦先発「QSよりチームの勝利」前回敗戦のリベンジだ!!中田翔には“淡々”と挑む

[ 2021年8月24日 05:30 ]

24日の巨人戦先発を前に、ダッシュを繰り返す広島・森下(撮影・成瀬 徹)
Photo By スポニチ

 最下位から浮上を狙う広島は、24日から東京ドームで巨人と3連戦。初戦先発の森下暢仁投手(23)が勝利を強く希求した。目下11試合連続でクオリティー・スタート(QS=6回以上、自責点3以下)を果たしながら6勝にとどまっており、QSよりもチームと自身の勝利に結びつく投球を披露するつもりだ。

 森下は、東京への移動前にマツダスタジアムで大瀬良、玉村、九里とともに最終調整した。「チームが勝てるような投球ができたらいい」と必勝を期す、24日の巨人戦。東京五輪後初先発となった、前回17日の中日戦が悔しかった。

 7回を6安打2失点と力投を演じながら、打線の援護なく5敗目を喫した一戦。3回2死から四球を与えた京田に二盗を決められ、伏兵・渡辺に先制打を浴びた。7回にも痛い追加点を献上。「防げたのかなと思います」と要所で粘り切れなかった自身を責めた。

 横山投手コーチは言う。「勝ちが付くと付かないでは、投手はモチベーションが変わってくる。勝ち薬と言われるように、森下にも早く付けてあげたいと思う」。中日戦が典型例で、好投してもなかなか勝利に結びつかない現実がもどかしい。

 登板14試合。崩れたのは5回5失点(自責4)に終わった4月14日の阪神戦のみで、QSは13試合を数え、目下11試合連続と抜群の安定感を誇る。防御率2・31は堂々のリーグ3位。それでいて6勝(5敗)にとどまる。森下は首を横に振る。

 「QSを果たしても、失点してはいけないところで取られて流れを悪くし、チームを勝てる方向に持っていけていないので…」

 巨人戦は今季2度目の先発。前回5月3日は坂本、丸、ウィーラーに3被弾し、7回3失点で敗戦投手になった。雪辱戦。新加入の中田には「力のあるいい打者だと思います。ただ、対戦したことがないのでやってみないと…」と淡々。次の言葉には力を込めた。

 「東京ドーム自体、本塁打が出やすい。大事なところでの失点を減らしながら、QSではなく勝てるような投球を心掛けたいです」

 先発として試合をつくるのはもちろん、チームと自身の勝利に結びつく快投。「全てでタイトル争いができるように」という目標に向け、巨人打線を抑え込んで今日こそスカッと笑いたい。(江尾 卓也)

続きを表示

この記事のフォト

2021年8月24日のニュース