あの勝負強い大阪桐蔭が…夏15年ぶりの2回戦敗退 4点差優勢を逆転されるのは初めての屈辱

[ 2021年8月24日 05:30 ]

第103回全国高校野球選手権2回戦   近江6ー4大阪桐蔭 ( 2021年8月23日    甲子園 )

<近江・大阪桐蔭>近江に敗れ涙する松浦(左端)ら大阪桐蔭ナイン(撮影・大森 寛明)
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 大阪桐蔭が散った。夏の2回戦敗退は06年以来、15年ぶり。春夏合わせて14度目の敗戦で、4点優勢から逆転で敗れたのは初めてだった。

 初回2死満塁で6番・宮下隼輔の3点二塁打が飛び出し、2回には8番・松尾汐恩が中越えソロ。一気に突き放すかと思われた滑り出しから一転、3回以降はわずか2安打のみ、勢いは続かなかった。

 立ち直った近江・山田陽翔を完全攻略できず2点を追う9回先頭では野間翔一郎の痛烈なライナーが救援した岩佐直哉のグラブにすっぽり収まり、ツキにも見放された。

 今秋ドラフト候補で主将を務める3番・池田陵真も7回2死三塁の好機に空振り三振を喫するなど2三振で3打数無安打。近江の校歌を聞きながら「相手投手のいい球に対応できなかった。もっとやれたというか、もっと力を出せたんじゃないかと思う」と大粒の涙を流し、進路については「今は今日の試合のことで頭がいっぱい」と明言を避けた。

 東海大菅生との1回戦は8回1死の守備中に雨天中断してコールド勝利。今春選抜は智弁学園に1回戦敗退で、春夏とも勝利の校歌を一度も響かせられず、西谷浩一監督は何度も「子供たちの頑張りをうまく導いてやれなかった私の責任」とかばった。(北野 将市)

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