高松商 9回2死から智弁和歌山を焦らせた! 惜敗にも長尾監督「3年生を中心によく粘ってくれた」

[ 2021年8月24日 13:10 ]

第103回全国高校野球選手権 3回戦   智弁和歌山5-3高松商 ( 2021年8月24日    甲子園 )

<高松商・智弁和歌山>6回1死、高松商・浅野は左越えにソロ本塁打を放ってガッツポーズ(撮影・北條 貴史)
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 第103回全国高校野球選手権大会の第11日は24日、甲子園球場で3回戦が行われ、2大会連続出場の高松商(香川)は4大会連続出場の智弁和歌山(和歌山)に3-5で敗れた。

 土壇場で意地を見せた。高松商は8回まで智弁和歌山の先発・中西の好投に苦しんで、6回に2番・浅野が左越弾で1点を奪うのが精いっぱい。ところが4点を追う9回、それも2死から猛攻だ。途中出場の山田が四球を選ぶと、6番・末浪が中前打、7番・山崎が死球で続いて満塁。ここで8番・向井がショートゴロで試合終了かと思われたが、相手のエラーで“命拾い”。2点を返して、中西を降板に追い込む。なお、2死一、二塁の同点機。しかし、最後は智弁和歌山の2番手・伊藤の前に代打・大坪が遊ゴロに倒れ、惜しくも追い上げは及ばなかった。

 長尾健司監督は「5点勝負と言っている中で、ある程度そういうゲームができましたし、そのあたりはよく頑張った。ただ、序盤の(3回に失った)3点が痛かったですね」と悔しがる。その上で、「中西君のストレートがとにかくコーナーによく決まっていて、打ちあぐねてしまった。その中で9回は3年生を中心によく粘ってくれました」と振り返って、選手を称えた。

 夏51年ぶりのベスト8には届かなかったが、最後まであきらめない姿勢は間違いなく伝えることができた。「あす、もう球場を取っているので、あすからしっかりチームをつくり直します」と長尾監督。来年に向けた戦いは、もう始まっている。

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