近江　継投ピタリ!先発2年生・山田粘投　エース岩佐締めた零封「必勝リレーで勝てたことが一番よかった」

第103回全国高校野球選手権2回戦   近江6ー4大阪桐蔭 （ 2021年8月23日    甲子園 ）

＜近江・大阪桐蔭＞大阪桐蔭打線相手に力投する近江・山田（撮影・大森　寛明）
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　近江投手陣の粘りが終盤の逆転劇を呼んだ。先発の2年生右腕・山田陽翔は立ち上がりに制球が定まらず、2回までに4点を失う苦しい投球。だが、多賀監督に直訴して続投し、3回以降は見違えるような投球だった。6回4安打4失点。108球を投げ終えると、ブルペンで準備するエース右腕の岩佐直哉に「いつも通り、後はお願いします」とバトンを渡した。

　岩佐は力強い直球で強力打線を封じ、反撃を呼んだ。2点を勝ち越して迎えた9回は先頭打者の強烈なライナーを好捕。最後の打者は自己最速となる149キロで一ゴロに仕留め、「必勝リレーで勝てたことが一番よかった」と笑顔を見せた。

　2学年上の兄・優太さんが大阪桐蔭でプレーしていた山田は「特別な試合。打倒・大阪桐蔭で甲子園に乗り込んできた。目標を一つ達成してうれしい」と充実の表情。多賀監督は「投手の2人が攻めの投球で抑えてくれたのが、大きな勝因だった」と振り返った。