ソフトバンク・東浜 高橋との「甲子園V腕対決」制し、天敵に土つける 24日から敵地西武戦

[ 2021年8月24日 05:30 ]

笑顔で練習するソフトバンク・東浜(撮影・中村 達也)
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 ソフトバンクは24日から敵地で西武3連戦を行う。第1戦には東浜巨投手(31)が先発。相手先発は高橋光成投手(24)で4年ぶりに甲子園優勝経験がある両投手の投げ合いが実現することになった。高橋はチームが9連勝を許している難敵。東浜は23日にペイペイドームで調整し、西武打線を封じ“打倒・光成”に貢献したいと語った。

 4年ぶりの甲子園V腕対決が実現する。08年春に沖縄尚学を優勝へ導いた東浜、13年夏に2年生エースとして前橋育英(群馬)の優勝に貢献した高橋。東浜は「向こうの方が上ですから」と謙そんしながらも、内心では闘志を燃やしていた。

 これまでの投げ合いは17年5月3日の1度だけ。東浜は7回2/3を5安打2失点と好投して白星をつかんだ。ただ、チームは19年5月14日から高橋に9連勝を許している。「ロースコアの試合になると思うし、その展開に持っていかないと。自分のできる仕事、0点でいけるように」と粘って打線の援護を待ちたいと語った。

 西武戦は今季1試合に登板。6月30日に7回を8安打1失点に抑えて2勝目をマークした。ただ、当時は主力の外崎らが負傷で離脱中だった。様変わりしている西武打線は22日の首位・オリックス戦で15安打10得点して快勝している。「西武全体の印象として、どんどん振ってくる。“基本に忠実に”ではないが、一人一人を斬っていくのが大事」と気を引き締めた。

 東京五輪の開催に伴う公式戦の中断期間には「ミニキャンプ」と称した練習で心身ともに追い込み、投球の基本となる直球に磨きをかけた。その成果は後半戦初登板だった前回14日の日本ハム戦で表れ、自己最多の11奪三振で8回無失点と快投した。「真っすぐでファウル、空振りが取れたことで他の球種にいい影響を与えた。どういう投手でも直球が基本になってくる」。切れのある直球を軸にして再び相手打線を手玉に取る構えだ。

 母校・沖縄尚学は今夏の甲子園に2大会連続出場を果たし、その戦いぶりから力をもらった。「後輩たちは昨日(22日の2回戦)負けたが、頑張っている姿勢、姿は本当に刺激になる。チームが勝つというところ。そこじゃないですか」。チームの勝利だけを追求して腕を振る。(井上 満夫)

 《連敗ストップなるか》ソフトバンクが高橋(西)に対して最後に黒星を付けたのは19年4月21日。甲斐の先制ソロなどで攻略して、高橋から4回までに7安打6得点を奪った。その次の対戦となった同年5月14日に白星を献上してから9連勝を許している。今季は4度対戦。高橋は3勝(1試合は勝敗付かず)を挙げ、対戦防御率1・20をマーク。投げ合った投手は石川が3度、武田が1度だった。今回4年ぶりに投げ合う東浜が、悪い流れを変えられるか。

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2021年8月24日のニュース