現代のルース・大谷が子供人気回復への広報大使、リトルリーグの聖地で活躍

[ 2021年8月24日 19:07 ]

ア・リーグ   エンゼルス0-3インディアンス ( 2021年8月22日    ウィリアムズポート )

<インディアンス・エンゼルス>試合前、リトルリーグ世界選手権の会場を訪問しサインする大谷(エンゼルス提供)
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 エンゼルス・大谷翔平投手(27)が22日(日本時間23日)、ペンシルベニア州ウィリアムズポートで「リトルリーグ・クラシック」と称されたインディアンス戦に「1番・DH」で出場。当地で開催されている「リトルリーグ・ワールドシリーズ」出場チームの子供たちを招いた試合で1安打2四球1盗塁と存在感を見せつけた。打って、走って、フォア・ザ・チームの精神。ヒーロー・大谷が子供たちを魅了した。

 1939年にウィリアムズポートで誕生したリトルリーグ。ワールドシリーズは今年で74回目を迎えた。12年には清宮幸太郎(現日本ハム)が東京北砂リトルのエース兼主砲として優勝の立役者に。大会史上最長の94メートル弾も放ち、米メディアに「和製ベーブ・ルース」と称された。現役大リーガーではベリンジャー(ドジャース)、リン(ホワイトソックス)らも出場した。

 「リトルリーグ・クラシック」は今年で4回目。ワールドシリーズ会場の近隣、昨季までマイナー球団の本拠だった「BB&Tボールパーク」を使用する。テレビ中継などでは選手のリトル時代の写真、当時の所属チームや好きな選手などを紹介。野球の競技人口が減少する中、子供の人気回復に向けた大リーグの戦略が垣間見える。当日入りしたエンゼルスは試合後にボルティモアへ移動。遠征地で宿泊しない極めて異例の強行軍も、未来の大リーガーのためだ。

 元フィリーズ外野手で、現在はESPNの解説者を務めるダグ・グランビル氏(50)は「MLBは大谷という、これ以上ない広報大使を見つけた」と題したコラムを掲載。ステロイド全盛の自身の現役時代を引き合いに出し「大谷は何が本当に素晴らしいかを知る感覚を取り戻させてくれた。対戦相手を10歳当時に引き戻す力がある」などと指摘した。

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