石見智翠館・今泉 唯一のスタメン1年生が会心サヨナラ打!「また3年生、2年生と試合ができる!」

[ 2021年8月24日 18:59 ]

第103回全国高校野球選手権 3回戦   石見智翠館5-4日大山形 ( 2021年8月24日    甲子園 )

<石見智翠館・日大山形>9回1死三塁、サヨナラ適時打を放ち、雄叫びを上げる石見智翠館・今泉(撮影・河野 光希)
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 第103回全国高校野球選手権大会の第11日は24日、甲子園球場で3回戦が行われ、2大会連続出場の石見智翠館(島根)が4年ぶり出場の日大山形(山形)に5-4で9回サヨナラ勝ちした。

 同点で迎えた9回、1年で唯一スタメンの今泉が決めた。無死二、三塁で巡ってきたチャンス。カウント1-1からの3球目、エンドランのサインが出ていたものの空振り。三走・柴田が挟殺されて、1死三塁となる。それでも気持ちを切り替えると、6球目のストレートを捕らえ、会心の中前サヨナラ打。失敗を取り返す一打を興奮気味に振り返った。

 「最後の場面、キャプテンが伝令でやってきて、『きっとヒットエンドランのサインが出るぞ』と声をかけてもらった。その通り、サインが出たんですが、うまくいきませんでした。それでも、その後は気持ちをしっかりと切り替えて打ちました。打球が抜けた瞬間は『これでまた3年生、2年生と試合ができる!』といううれしさが込み上げてきました。最高の気分でした」

 初戦でもスタメンに起用されたが、4打数無安打と結果を出せず。「1試合目は緊張したけど、2試合目は緊張もほぐれ、先輩からも声をかけてもらって、思い通りのプレーができました」とチームメイトに感謝した。

 チームは4-3で弘前学院聖愛を下した2回戦に続き、1点差ゲームで粘り勝ち。4強入りした03年以来、18年ぶりのベスト8進出だ。末光章朗監督は「ベスト8はまだ実感としてないんですけど、また次の試合をさせていただけるのは幸せです」と前を向いた。26日の準々決勝では智弁和歌山と激突。勝負強さを武器に、優勝候補に立ち向かっていく。

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