巨人・原監督 大城は「“なんくるないさ”がいい結果に」 直属の後輩、厳しく接しがちも「苦にせず」

[ 2021年8月24日 21:55 ]

セ・リーグ   巨人3―1広島 ( 2021年8月24日    東京D )

<巨・15広>4回2死、中越えソロを放った大城を迎える原監督(中央)=撮影・会津 智海
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 巨人は先発バッテリーの活躍で広島を3―1と下し、連敗を2でストップ。貯金13とした。先発左腕のメルセデスは7回3安打1失点の好投で5連勝を飾り、今季8試合目の登板で早くも7勝目(1敗)。女房役の大城が勝ち越し弾を含む2打席連続アーチで援護した。

 巨人の原辰徳監督(63)は試合後、侍ジャパンのメンバーとして東京五輪での金メダル獲得に貢献した森下から2本塁打した大城について「きょうは非常に良さが出ましたね。真っすぐ、チェンジアップも」と4回に外角低め150キロをバックスクリーン左へ叩き込んだ勝ち越し10号ソロと7回にやや内寄りのチェンジアップを右翼スタンドへ放り込んだ2打席連発の11号ソロを振り返って一言。大城を含め休日返上で行った前日の練習について「なんていうか、若いこれからの世代はしっかり練習しようなというところでスタートしましたね、きのうは。非常に意義のある練習ができたと思いますよ」と振り返った。

 大城の1試合2本塁打、2打席連続本塁打はいずれも自身初。シーズン2桁本塁打もプロ4年目で初となった。「すごく大きな潜在能力を持っている選手だと思いますよ。しかし、そうじゃなく見えるというところが彼流のね、非常に“なんくるないさ”という感じでね。野球に取り組んでいるのが時に強さにも見えて、時に欲のなさに見えるというかね。そういうケースがあるのでね、逆にその“なんくるないさ”がいい結果がきょうは出ましたね」と沖縄出身の大城に向け「正しいことを続けていればいつかいいことがある、なんとかなる」を意味する沖縄の方言を使ってメッセージを送った。

 大城は昨季から捕手一本。成長した点について聞かれると原監督は「ワンバウンドの捕球とかね、盗塁阻止率とかね、そういうことも含め、リード面は一生懸命自分で研究しながらやっていますしね。少し沖縄の言葉で“なんくるないさ”のもうちょっと緻(ち)密な、緻密になった状態の言葉って何かあるのかな?ちょっと、先に一歩二歩成長している言葉があれば使いたいなと思いますね。しかし、毎日毎日が勝負ですね。特に僕の大学の後輩でもあり、大学、高校の。あえて彼には厳しくね、接してしまうというところにね、それも苦にせずにね、ただ単に“なんくるないさ”だけじゃなくてね、栄養にしてくれていると思いますね」と東海大相模、東海大の後輩でもある大城について話していた。

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