オリックス・由伸 2回完全で五輪初戦の先発任せろ 斬った!!侍主軸の坂本&誠也

[ 2021年7月17日 05:30 ]

マイナビオールスターゲーム2021第1戦   全パ4-5全セ ( 2021年7月16日    メットライフD )

<全パ・全セ1>先発の山本由伸
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 金メダルへ向けた壮行セレモニーともいうべき、圧巻の投球だった。「オールスターの先発は(簡単には)経験できないことなので。うれしかった」。夢舞台で山本が2回、打者6人をパーフェクトに封じ込めた。

 初回、坂本を145キロの高速フォークで遊ゴロ。佐藤輝にはこの日最速154キロ直球で入り、153キロ直球で空振り三振に仕留めた。鈴木誠は三ゴロで侍ジャパンの主軸2人と話題のルーキーをなで斬り。2回も岡本和に続き、五輪で対戦する外国人打者を想定したビシエド、マルテを相手にしても危なげない。過去2度の球宴ではDeNA・筒香(現ドジャース)、阪神・原口に一発を浴びたが、国を背負う存在へと成長した姿を見せつけた。

 「これから緊張感ある試合が続く。コンディションを整え、ベストパフォーマンスを出せる準備をして挑みたい」。19日から侍ジャパン合宿がスタート。28日、開幕のドミニカ共和国戦(福島)先発の最有力候補に挙がる。9勝、防御率1・82、121三振はいずれもパ・リーグトップ。先発ローテーションは合宿での状態も見極めて決めるが、山本が任される可能性は高い。

 山本が初戦に投げた場合、同じく有力候補の田中将は2戦目となる31日のメキシコ戦(横浜)へ向かうことになりそうだ。東京五輪は変則的なトーナメントで行われ、1次リーグの順位で日程が変わってくる。菅野が辞退し、追加招集した千賀も復調途上。森下も含めた先発三本柱が軸となり大野雄、青柳、伊藤、千賀らは日程次第での先発登板も視野に入れながら、ロングリリーフの第2先発で待機することが濃厚だ。

 先発にしろ、中継ぎにしろ重要局面でのジョーカー的起用を期待されることについて「勝ちに貢献できるところで全力を尽くす。最大8試合、その8試合に全力で挑みたい」と頼もしい。19年プレミア12はセットアッパーとして10年ぶりの世界一に貢献。自国開催の五輪では先発の大黒柱として頂点を目指す。

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2021年7月17日のニュース