「親子3代」の夢かなわず 祖父はレジェンド、母はプラカード嬢の市西宮・和田

[ 2021年7月17日 16:26 ]

第103回全国高校野球選手権大会 兵庫大会 3回戦   市西宮5―10関西学院 ( 2021年7月17日    尼崎・ベイコム野球場 )

<関西学院・市西宮>9回表1死、代打で打席に向かう市西宮・和田
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 市西宮の和田周也(3年)は敗戦後、「おじいちゃん、お母さんとの約束を果たせませんでした」と話し、くちびるをかんだ。

 背番号20。5点を追う9回表無死一塁、代打で今夏初打席に立ち、空振り三振に倒れた。

 「何とか流れを呼び込むようなバッティングをしたかった。自分のスイングをしようと心がけましたが……」

 母・亜紀さん(44)は市西宮2年生だった1993年夏、プラカードガール(正式には式典誘導係)として甲子園大会開会式で入場行進。祖父の田谷文雄さん(故人=2014年、67歳で他界)は市西宮の主軸打者として63年春夏、64年春と3季連続で甲子園出場した「イチニシのレジェンド」だった。

 和田は「小さいころから話を聞いて、僕もイチニシから甲子園に出たいと思うようになった」と、中学3年時、神奈川県川崎市から母の実家に転居して受験、入学していた。

 夢はかなわなかったが「おじいちゃんに報告して、この経験を次のステージで役立てたい」と前を向いた。

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2021年7月17日のニュース