部員9人の全員野球の貝塚、甲子園への道は閉ざさない

[ 2021年7月17日 14:16 ]

大阪大会1回戦   泉大津21―1貝塚 ( 2021年7月17日    南港中央 )

<泉大津・貝塚>試合開始前ベンチ前で並ぶ貝塚ナイン(撮影・後藤 正志)
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 全国最少の部員9人の貝塚が全員野球で、最後まで仲間と力を合わせて戦った。

 結果は5回コールド負けだが、一時は2年生部員6人で不参加もしくは合同チームの危機を乗り越え、勧誘に努め、助っ人を借りることなくナインを揃えた。

 控えはいない、ケガもできない。4回の先頭打者の打球は2番手で登板していた金丸広人主将の腹部を直撃。それでも苦痛に耐え、ベンチには戻らなかった。打線も6安打を放ち、4回にはスコアボードに1を刻んだ。

 エースの別所翔太は中央小と少年野球チームでプロ注目の市和歌山・小園健太の1年後輩だった。「当時から別格。応援してます。ボクも野球を続けて、来年は勝ちたい」と誓いを新たにした。白井大貴監督も「気持ちを切らさずに戦ってくれた」と認めた。チームは07年夏の1勝以来、15連敗となったが、金丸主将は「みんなで野球ができたのがうれしい」と甲子園へと続く道は閉ざさない決意。継続は力だ。

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