【独占手記】広島・栗林 心の準備不足が招いた無失点記録ストップ 「切り替え」の大切さ痛感し成長できた

[ 2021年7月17日 07:00 ]

マイナビオールスターゲーム2021第1戦   全パ4-5全セ ( 2021年7月16日    メットライフD )

<全パ・全セ1>試合前、戸郷(右)と話す栗林(撮影・岡田 丈靖)
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 新人投手の開幕からの連続試合無失点プロ野球記録を更新し、球団記録も塗り替える22試合連続無失点を記録した広島・栗林良吏投手(25)が、球宴出場に際し、スポニチ本紙に手記を寄せた。夢舞台に立てた感謝、連続試合無失点継続中の心境、記録ストップ時に痛感した反省などを明かした。

 活躍されている方、人気のある選手がそろう球宴に選んでいただき、率直にうれしく思います。過去にはDeNAの山崎さんがナックル、阪神の藤浪さんがスローボールを投げて、ファンの方に喜んでもらおうとする姿を見てきました。相手打者もフルスイングで応えようとしています。ならば、僕も真っ向勝負したい。できる限り直球を続けて抑えたいと思っています。

 前半戦では開幕から22試合連続無失点という新人最長記録を更新することができました。その期間は登板する度に記事にしていただきました。とても大きな記録だったのだな…と改めて実感します。

 当時の心境を振り返ってみると、重圧ではなく、モチベーションに変えることができていたように思います。たとえば3点リードの場面だとしても、ピンチを背負えば無失点で抑えようという気持ちになり、前向きに捉えることができていました。ベテランの抑えの方ならリードさえ守れればいい、という余裕があるのかもしれません。でも新人の僕は、とにかく目の前の試合に必死でした。その気持ちを継続できたことが無失点記録を伸ばすことにつながったのだと思います。

 無失点が止まった試合は、打線が9回に3点差を追いついて迎えた登板でした。試合後に永川コーチと話し合い、「点差に関係なく心の準備はしっかりしておこう」とアドバイスをいただきました。確かに「今日の出番はないかもしれない」と思いながらブルペンに入っていた部分がありました。心の準備が遅れれば、マウンドでは取り返しがつかない。それ以降、投球練習に入れば出番が来ると思い、同じルーティンを繰り返しています。あの1敗を境に、準備不足のまま登板することはなくなりました。

 サヨナラ負けをした翌日は、試合がなかったことで、うまく切り替えることができました。切り替えがうまい方ではなかったんです。プロになる前、名城大の山内壮馬投手コーチや元中日の井端弘和さん、吉見一起さんにお会いした時に「プロでは切り替えが大事になる」と教えていただきました。まさに今、そのアドバイスの大切さを痛感しています。

 勝利のマウンドにみんなが集まってきてくれることが、抑えのやりがいを最も感じる瞬間です。これは9回を投げる人にしか、味わえません。自分が抑えれば試合に勝つことができます。1度でも多くマウンドの上で集まれるように、投げていきたいと思います。 (広島東洋カープ投手)

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