東海大菅生・本田、復肩 3月29日以来公式戦でも即修正7回2失点 「50点」初回3人でピシャリ

[ 2021年7月17日 05:30 ]

全国高校野球選手権西東京大会3回戦   東海大菅生4ー2国士舘 ( 2021年7月16日    スリーボンド八王子 )

<国士舘・東海大菅生>7回2失点の東海大菅生先発・本田(撮影・村上 大輔)
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 第103回全国高校野球選手権(8月9日から17日間、甲子園)の地方大会は16日、30大会で174試合が行われた。西東京大会では、今春センバツで8強入りした東海大菅生が国士舘を4―2で下し4回戦進出。エースの本田峻也投手(3年)が7回4安打2失点の好投を見せた。17日は47大会324試合が予定され、沖縄大会は準決勝2試合が行われる。

 試合前のブルペンで球が荒れ、ストライクが入らない。エース左腕・本田は不安だらけでプレーボールを迎えたが、初回を3者凡退で切り抜け、徐々にリズムに乗った。「初回から緊張していて、自分としては50点くらい。大会が久しぶりで難しかった」。辛口採点になったのも、無理はない。公式戦の登板は3月29日のセンバツ準々決勝以来だった。

 3回に反撃の適時打を許した国士舘の3番・清水武蔵(3年)に対し、5回のピンチで直球勝負。中飛に打ち取り、雪辱した。7回を投げ4安打2失点。リードを保ったままバトンをつないだ。「テークバックが大きかったり、下半身が使えていなかったり」と、試合中に冷静さを取り戻し修正した。

 チームは今センバツで8強進出。ただ、自身は左肩を痛め不完全燃焼に終わった。5月中旬までボールを握らず「トレーニングを中心にやっていた」。肩に負担の少ないフォームも模索。インステップの矯正にも取り組み「真っすぐに踏み出す方がいいボールがいく」と手応えを得た。5月下旬には練習試合に登板し、夏に向けハイピッチで調整した。

 センバツ準々決勝で投げ合って敗れた中京大中京(愛知)の畔柳亨丞(くろやなぎ・きょうすけ)とは中学時代にU15侍ジャパンでチームメートだった。ノースローだった4月ごろ、当時を思い返し「勉強になった」とLINEを送った。ライバルに学んだのは投げっぷり。「畔柳の気迫をマネして、全力で腕を振る」と、96球を投じた。若林弘泰監督は「暑さもあったので7回くらいまで投げてくれればと思っていた」とねぎらった。

 「西東京で優勝して日本一を目指して戦いたい」と本田。春夏連続の聖地に向け、エースの復肩は頼もしい。(川島 毅洋)

 ◇本田 峻也(ほんだ・しゅんや)2003年(平15)4月8日生まれ、石川県出身の18歳。小3で野球を始める。芦城中では小松加賀リトルシニアに所属。東海大菅生では1年秋からベンチ入り。1メートル79、75キロ。左投げ左打ち。

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