阪神・佐藤輝 初の夢舞台4打数無安打もフルスイング貫いた 他球団長距離砲とも積極交流

[ 2021年7月17日 05:30 ]

マイナビオールスターゲーム2021第1戦   全セ5-4全パ ( 2021年7月16日    メットライフD )

<全パ・全セ(1)>5回無死一塁、梅野の適時三塁打で生還した菊池涼(右)を出迎える佐藤輝(左)ら(撮影・尾崎 有希)
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 初の球宴は不発に終わった。阪神のドラフト1位・佐藤輝は4打数無安打に終わり、7回の守備で途中交代。それでも最大の武器とするフルスイングを貫いた。

 「負けないようスイングしましたが、きょうは結果は出なかったですね。いいボールがきたんで、しょうがないかなって感じです」

 公式戦では未経験の「2番」で先発。初打席は同学年・山本の153キロに空振り三振を喫した。「真っすぐも速くて、フォークとかも全然当たらなかったので。やっぱりすごいなと思いました」。3回2死一、二塁でも再び同世代の今井の152キロを高々と打ち上げて左飛。5回無死一、二塁では上沢の142キロフォークに、再びバットは豪快に空を切った。2三振。結果には恵まれなかったが、夢舞台でも思い切りのよさを存分に発揮した。

 試合前から球場を沸かせた。ホームランダービーで山川と対戦。相手の9本塁打に対して4本塁打と及ばず、初戦敗退となった。それでも7スイング目には右中間へ、打球速度168キロの一発。山川の口から「すげえ」を引き出した。13、14スイング目で連発など、敗れはしたが、大いに見せ場をつくった。

 「疲れました(笑い)。負けちゃいましたけど、すごく楽しかった。9本打たれたんで、すごいプレッシャーだった。嫌だったです(笑い)」

 “情報収集”においても有益な時間を過ごした。試合前練習では山川と約5分間にわたって談笑。鈴木誠や岡本和、村上ら球界を代表する長距離砲とも試合前、試合中を通じて交流し、金言に耳を傾けた。「すごく準備を大切にしているなと。周りは僕よりすごい人だけなんで、いろいろ聞き出して自分の勉強材料にしていければ」

 祖父の地元・仙台で行われる第2戦も「6番・右翼」で先発予定。虎の大器は「明日はしっかり打てるように。変わらず力強いスイングだけを心掛けて」と不変のスタイルで、歴史を刻む一発を狙う。(阪井 日向)

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