創価2年・杉江12回144球完投 「うりゃー」雄叫び連発 激闘2時間37分サヨナラ呼んだ

[ 2021年7月17日 05:30 ]

全国高校野球選手権西東京大会3回戦   創価3ー2拓大第一 ( 2021年7月16日    市営立川 )

<創価・拓大一>9回を投げ切りガッツポーズを見せる創価・杉江(撮影・篠原岳夫)
Photo By スポニチ

 雄叫びを上げ、腕を振った。創価の2年生エース杉江敏希が延長12回、144球で魂の完投だ。タイブレーク寸前の延長12回2死一塁。主将の3番・小松稜平捕手(3年)が右翼線を破り、杉江の目に劇的なサヨナラの光景が飛び込んできた。

 2時間37分の激闘で初戦突破。「やっと終わったと思った。でも、まだ行けるかな」と笑った。1メートル67、70キロの体に詰まった無尽蔵のスタミナ。最高気温32度の中、140キロ台の直球を軸に力で押した。7回に追いつかれるとギアを上げ、投げるたびに「うりゃー」と雄叫びも連発した。

 「気持ちで抑えるしかない、と。(雄叫びは)いつもは出ないけど自然に出た」。冬場に徹底的に走り込んだ成果と、重心を低くしたフォームで8回から12回まで5イニング打者15人パーフェクト。片桐哲郎監督も「魂で投げてくれた」と絶賛した。

 和歌山・日進中から甲子園を目指して東京へ。杉江の雄叫びで創価が好発進した。(秋村 誠人)

続きを表示

2021年7月17日のニュース