九州文化学園 プロ注目147キロ右腕・黒木、海星相手に奮闘も7回途中5失点で降板「力不足」

[ 2021年7月15日 05:30 ]

第103回全国高校野球選手権長崎大会2回戦   九州文化学園4-5海星 ( 2021年7月14日    長崎県営 )

<九州文化学園・海星>先発した九州文化学園・黒木
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 第103回全国高校野球選手権(8月9日から17日間、甲子園)の長崎大会は2回戦8試合が行われた。九州文化学園は今秋ドラフト候補で最速147キロ右腕の黒木優投手(3年)が今大会初先発。6回2/3を8安打5失点で降板し、チームも4―5で海星に敗れた。長崎商は国見にコールド勝ちした。

 力尽きた。1メートル84の長身右腕、九州文化学園の黒木優(すぐる)は4―2と2点リードの7回につかまった。1死から死球を与えると、3連打を浴び同点。中犠飛で勝ち越され、四球を与えたところで降板した。「勝てなかったことが一番悔しい。スタミナだったり、自分の中では力不足」と肩を落とした。

 春夏通算23度の甲子園出場を誇る海星との一戦。「勝つピッチングを、と思った」と今大会初めてのマウンドに上がった。初回に1点を先制されたが、2回以降は粘った。最速147キロ右腕だが、この日の最速は140キロどまりだった。スライダー、カットボールなども駆使して封じた。0―1の4回には右越えに逆転の適時二塁打を放つなど、打者としても躍動したが6回、7回に攻略された。

 年明け前に、右肘を剥離骨折。3~4カ月離脱し今春から投球を再開した。「ケガしないように。柔軟だったり、フォームを見直した」と振り返る。今春の県大会の創成館戦で自己最速を更新する147キロをマークし、プロからも注目されるようになった。

 この日もロッテ、阪神、ヤクルト、オリックスなど8球団が視察。ロッテの永野吉成スカウト部長は「フィジカルが整備できればコントロールに苦労する投手ではないので楽しみ」と評した。

 進路については「これから考えていきたいと思います」と話した。目標は「日本を代表できる投手になること」。悔しさを糧に鍛錬を続ける。(杉浦 友樹)

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