西武・平良、メジャーの大物代理人ボラス氏運営会社と契約 米に憧れあるも…「移籍見据えたものではない」

[ 2021年7月15日 05:30 ]

西武・平良
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 西武の守護神・平良海馬投手(21)が、代理人のスコット・ボラス氏(68)が運営するスコット・ボラス・コーポレーションと契約を締結したことが14日、分かった。西武が誇る剛腕リリーバーと、らつ腕代理人のボラス氏との突然のタッグ結成に、平良は「(米国にある)施設の利用や(投球面などの)データの提供面でサポートしていただきます」と説明した。

 プロ2年目を迎えた19年1月に沖縄・石垣島で自主トレを行うメジャーに移籍したばかりの西武の先輩・菊池雄星(現マリナーズ)に同行。同年オフにも米アリゾナ州で合同自主トレを行うなど「プロでの過ごし方、今取り組んでいる基本的なことを教えてもらった。あれがないと、こんなに活躍は絶対できていない」と心酔する。菊池も所属するボラス・コーポレーションとの契約は自然な流れとも言える。

 まだ高卒4年目。開幕からフルシーズン働くのは、今季が2年目ということもあり、この日は「メジャー移籍を見据えたものではない」と否定したが、以前には「将来はメジャーで投げてみたい」と明かしたこともある。

 今季は、最速160キロを誇る直球で押す投球から変化球を織り交ぜたスタイルに変え、プロ野球新記録となる39試合連続無失点を樹立した。東京五輪に出場する侍ジャパンでも守護神候補として名を連ねている。海外FA権の取得は早くても28年オフ。ポスティングシステムで海を渡った菊池に続くのか、数年後の去就が注目される。

 ◇平良 海馬(たいら・かいま)1999年(平11)11月15日生まれ、沖縄県石垣市出身の21歳。真喜良小1年から捕手として野球を始め、中学時代に投手に転向。八重山商工では甲子園出場なし。17年ドラフト4位で西武に入団。2年目の19年7月19日のオリックス戦でプロ初登板。昨季は54試合に登板し、33ホールドで新人王を獲得。1メートル73、100キロ。右投げ左打ち。

 ≪Aロッドの巨額移籍も実現≫スコット・ボラス氏は、74~77年にマイナーリーグで内野手としてプレーした後、弁護士資格を取得して代理人に転身。シャーザー(ナショナルズ)、ソト(同)、コール(ヤンキース)ら多くの大物を顧客に抱えている。西武・松坂の代理人としては06年オフにレッドソックスにポスティングシステムで移籍した際に入札額と合わせ、約1億ドル(当時約130億円)の巨額契約を勝ち取った。他にも数々の記録的な大型契約を結んでおり、00年にはマリナーズのアレックス・ロドリゲスを当時のプロスポーツ史上最高額となる総額2億5200万ドル(当時約290億円)でレンジャーズに移籍させた。

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