ヤクルト大変身締め2戦25得点 2強に弱かったのに巨人に0・5差、阪神に2・5差

[ 2021年7月15日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト11―7巨人 ( 2021年7月14日    東京D )

<巨・ヤ>6回1死一、二塁、3点本塁打を放ち、チームメートに迎えられ、ポーズを決めるオスナ(撮影・木村 揚輔)
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 気分が悪いはずがない。今季初めて巨人に2連勝し、前半戦を終了。貯金は今季最多タイの10だ。ヤクルト・高津監督は10年ぶりとなるAクラス&勝ち越しターンに「そうなんですか。ハッハッハ」と笑い「数字を計算しながらやっているわけじゃない」と、すぐに気を引き締めた。

 新外国人コンビが躍動した。初回2死満塁から7番サンタナが走者一掃の二塁打。5番オスナは決勝の中前打にダメ押しの9号3ランだ。本塁打を放った後にカメラに向かってハートポーズを決め「妻、娘、息子への愛を示すポーズだ」と喜び、自己最多の5打点。2人が計8打点を稼ぎ、前日の14得点に続く2試合連続2桁となる11得点で圧倒した。

 高津監督の采配も光った。4失点の先発・田口を3回で諦め、4回からスアレスにスイッチ。「勝負どころで起用しようと思った」と来日3年目で初めて中継ぎでマウンドに送り、助っ人右腕も2回を無失点で応えた。

 2年連続最下位からの下克上を狙う今季。キャンプイン前に高津監督は絵馬に「勇往邁進」としたためた。「困難に立ち向かってしっかり前進していけるように」。開幕直後にコロナ禍が襲い、青木ら主力が離脱する逆境もあったが、チーム一丸ではねのけてきた。

 下位の3球団を圧倒も、首位・阪神、2位・巨人には大きく負け越している。ようやく上位に連勝し、阪神とのゲーム差を2・5、巨人には0・5差に迫った。高津監督は「上位の阪神と巨人に分が悪い。後半は上位にも食らいついていきたい」とリーグ戦が再開する約1カ月後を見据えた。(青森 正宣)

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2021年7月15日のニュース