智弁和歌山 エース中西「喜べば心乱れる」公式戦2本目のアーチにも“本職”への影響考え笑顔封印

[ 2021年7月15日 05:30 ]

第103回全国高校野球選手権和歌山大会2回戦   智弁和歌山8-2箕島 ( 2021年7月14日    紀三井寺 )

<智弁和歌山・箕島> 先発の智弁和歌山・中西は8回2失点の力投を見せる (撮影・後藤 大輝)
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 春夏通じ3度の甲子園優勝を誇る智弁和歌山が同4度の箕島を終盤に突き放し、名門対決を制した。

 決して本調子とは言えなかったが、プロ6球団が視察する前で先発した今秋ドラフト候補右腕の中西聖輝は粘った。初回に先制点を許したが「ただ単に自分の実力不足。コントロールに気を付けた」と修正。この日の最速は143キロにとどまったが、2回から6回までを全て打者3人で片づけ攻撃のリズムをもたらした。

 打撃では7回に自身公式戦2本目となるソロ本塁打。「あそこで喜んでしまうと(心を)乱してしまう」と努めて冷静にダイヤモンドを一周した。中谷仁監督も「最少失点で切り抜けてくれたことが大きかった」とエースを称賛。17年からの4大会連続出場へ突き進む。(北野 将市)

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2021年7月15日のニュース