大谷“NO密”厳戒キャンプ再開 指揮官期待「ロックンロールの準備はできている」

[ 2020年7月5日 02:30 ]

キャンプ再開初日にブルペン入りした大谷(撮影・奥田秀樹通信員)
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 大リーグは3日(日本時間4日)、新型コロナウイルス感染拡大の影響で3月中旬に中断したキャンプを「サマーキャンプ」と題して再開した。18年10月の右肘手術から今季の投手復帰を目指すエンゼルス・大谷翔平投手(25)はブルペン投球を行い、打席で同僚投手の球筋も確認。無観客でポジションごとに時間と場所を区分し“密”を避けて練習するなど厳戒態勢でのスタートとなった。

 気温30度。夏の太陽の下、練習は10人ほどのグループで場所と時間を区切られ、大谷は個別でウオーミングアップを行った。エンゼルスの選手は総勢56人。徹底して密集を避けた。

 ジョー・マドン監督は「まずは捕手と外野手。その後、内野手のグループが出てくる」と説明。特に29人いる投手陣の大半はフィールディング練習をするため、本拠地から車で約20分のロングビーチ市の球場で練習を行った。これも密集を避ける工夫で、指揮官は「最初の5日間は(本拠地と)2つの球場を行ったり来たりしてもらう」と語った。

 18年10月に受けた右肘のじん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)から投手復帰を目指す大谷は初日からブルペン入りした。口にマスクを着用した捕手を座らせ直球、スプリット、カーブなど全球種を37球。コーチ、水原通訳らも全員がマスクを着用し、大谷から5メートル以上も離れて見守った。その後、シミュレーテッド・ゲーム(シート打撃)の打席に立ち、トラッキング(スイングせずボールを目で追う練習)を22球。7月23日(日本時間24日)か24日(同25日)の開幕から二刀流での復活が期待される大谷について、指揮官は「ロックンロール(派手な活躍)の準備はできている」と独特の言い回しで期待した。

 今回キャンプは無観客で、スタンドにファンの応援ボードを並べる球団もあった。報道陣の人数も規制するなど、まさに厳戒態勢。異例づくしのシーズンに向け、メジャーリーグが再び歩きだした。(奥田秀樹通信員)

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