楽天・涌井は人懐っこくて、優しい男…後輩を気遣った“記念ボール”エピソード

[ 2020年7月5日 09:00 ]

楽天の涌井
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 先日、野球ファンの知人から「涌井ってどんな人?」と聞かれた。記者は担当として取材したことはないが、彼の西武、ロッテ時代と現場では何度も顔を合わせている。確かにあまり喜怒哀楽を表に出すようなタイプではないが…。それで「とっつきづらい人なのでは?」と思ったらしい。「いや、そんなことないですよ。人見知りで、ちょっとシャイなだけだと思います」。加えて優しい男でもある、と思う。

 6月23日、本拠地・楽天生命パークでの日本ハム戦。今季から楽天の一員としてプレーする涌井は7回を4安打2失点に抑え、新天地に移籍後初勝利を挙げた。試合終了直後には最後を締めた森原からウイニングボールを受け取り、そのシーンの写真は翌24日のスポニチ紙面にも掲載されている。ただ、そのボールはもう涌井の手元にはない。

 楽天の選手らが引き上げたクラブハウス。マッサージなど体のケアを終えた森原が自身のロッカーに戻ると、椅子の上にボールが置いてあったという。実は森原にとって、この日がプロ初セーブ。涌井は「“初”の方が大事やろ」とプレゼントしてくれたのだ。そのことを自身のツイッターで報告した森原は「わくさんありがとうございます。ナイスピッチングです」と大喜びだった。

 プロ野球の世界には色んなタイプの選手がいる。涌井は口数は多い方ではないかも知れないが、笑顔は非常に人懐っこい。そして、森原に対して見せたような気遣い。自身にとって楽天は3球団目だが、溶け込むのもきっと早いだろう。その投球をまた球場で取材したいな、と思う。(記者コラム・鈴木 勝巳)

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