東尾修氏 球団ごとコンディションに歴然の差…巨人・菅野はさすがの仕上がり

[ 2020年6月3日 06:00 ]

練習試合   巨人7―9西武 ( 2020年6月2日    東京D )

<巨・西>力投する菅野(撮影・尾崎 有希)
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 【東尾修 CHECK!】技術を持つ者と足りない者の差が表れた試合だった。開幕が延期され、全体練習も5月下旬からという特殊な状況。そんな中で巨人・菅野はさすがの投球を見せてくれた。

 4回2安打5奪三振で1失点。直球の走りも制球も問題なく、変化球もきっちり低めに行く。これだけボールを操れたら心配はないだろう。ブルペンでの投げ込みと違い、投手の肩は違うユニホームの打者との対戦で仕上がるもの。菅野は今のペースであと1試合、50~60球を投げれば十分に肩はできる。開幕へ向けて万全だ。

 対照的に、西武・高橋光は全くボールを操れていなかった。制球が甘く、セットポジションで変化球が高めに浮く。走者を置いた場面で最低限、低めに行かないと厳しい。ここまで練習はしてきたと思うがブルペンでは見えないものが試合では出る。現状では首脳陣も心配だろう。

 西武にとっての光明は、新外国人のスパンジェンバーグ。菅野の内寄りの球を本塁打したように、これだけコンパクトに振れたら日本の投手にも対応できる。足もあり、どこでも守れるから首脳陣には心強い。巨人もベテラン・中島の存在は明るい材料だ。軽く打って中堅から右方向へ2安打。高い技術をしっかり見せていた。

 球団ごとに紅白戦の実施状況などで、コンディションに差があるのは仕方がない。大事なのは自チーム内の選手の状態の見極めだ。生きの良い若手の積極起用とともに、技術を持ったベテランの状態を見極め、どう戦力に組み込むか。異例のシーズンだけに、柔軟な起用が求められる。(スポニチ本紙評論家)

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