楽天 犠打フェイクで二盗 サインプレー徹底の「三木野球」神髄見た

[ 2020年6月3日 05:30 ]

練習試合   楽天5-5DeNA ( 2020年6月2日    横浜 )

7回1死一、三塁で山崎幹がバントを空振りするも二盗する楽天・小深田  (撮影・白鳥 佳樹) 
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 【追球ズーム ここにFOCUS】「三木野球」はしっかりと根付いていた。7回1死一、三塁。1ボールからの2球目に、打席の山崎はバントの構え。ストライクゾーンへの148キロの直球を見逃したが、バットをひかず、あえて空振りした。その間に一塁走者の小深田は二盗に成功。フェイクのバントの構えで相手バッテリーを欺く頭脳的なサインプレーだった。

 俊足が武器の小深田は「一、三塁の場面だったので、いろいろ準備はしていた。練習でもやっていたサインなので決まって良かった」と振り返る。三木監督も「選手がサイン通りしっかり動いてくれた」と称えた。8回には機動力を駆使して一、三塁の好機をつくり、ベテランの藤田の二ゴロの間に追加点。藤田は内角低めの球を意図的に強引に引っ張り、走者の進塁を手助けした。楽天は紅白戦などを行わず、サインプレーや連係などの確認に時間を割いた。ぶっつけ本番の初戦でも全員に「意識の高さ」があった。

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2020年6月3日のニュース