センバツ出場の健大高崎 万全のメディカル体制で選手の体を守る

[ 2020年1月25日 20:30 ]

センバツ出場が決まり、喜ぶ高崎健康福祉大高崎の選手=24日、群馬県高崎市
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 24日に出場32校が決まった今年のセンバツ。選手の健康管理を目的とした1週間500球の球数制限など新ルールの導入元年となるが、昨秋関東大会覇者で明治神宮大会準優勝の高崎健康福祉大高崎は以前から万全のメディカル体制を敷いて、選手の体を守る取り組みをしている。

 青柳博文監督は「球数制限の導入は“メッセージ”だと思う。指導者は責任を持って選手の体を守らなければならない」と引き締めた。

 取り組みは徹底している。投手は練習試合も含めてきっちりとローテーションを組み、登板する練習試合をあらかじめ決めておく。シーズン中の練習試合で投球するのは週1度100球まで。2日前に投球し、さらに登板後は2日間ノースローにするなど極力肩への負担をかけないようにしている。

 同じ群馬にあるトミー・ジョン手術で有名な慶友整形外科病院とも連携。医師による講演を聞いたり「入学時もエコー検査を受けるほか、年2回はチェックを受けています」と青柳監督。入学時ですでに半分以上が何かしらの問題を抱えており、じん帯を損傷していたり、腰や肘を痛めているケースが多いという。シーズンによっては投げ込みをする時もあるが過度には行わない。「メディカルチェックの結果を我々も把握して、トレーニングで補うようにしている」と青柳監督は語る。そんな体制下で昨秋公式戦ではエース下が4完投、右腕・橋本拳も1完封と結果を出した。

 球数制限の導入が決まったが、現場レベルでは練習の管理が重要という声も挙がる。より環境整備や指導者の目配りが求められる時代の流れになったとも言える。

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2020年1月25日のニュース