【20年版球界新士録(11)】西武ドラ4・川野 ヤクルト村上先輩刺激に“プロ仕様”の打者目指す

[ 2020年1月25日 08:30 ]

ファーム改造で木製バットへ適応を目指す川野
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 高校3年間で、母校・九州学院の名前が広まっていくことを実感した。川野は「村上効果」を振り返る。

 「本当に凄かった。村上さん(ヤクルト)が3年のとき、既に校名が売れ始めた。僕もおかげで1年時からスカウトさんが見てくれていた」。2学年上の大砲は2年目の昨季、36本塁打で新人王を獲得。川野はドラフト指名時に「頑張れよ」と連絡をもらった。
 両打ちで50メートル5秒9を誇る俊足巧打の遊撃手。高校時代は21本塁打を放ち、パンチ力も持っている。それでも「一発は封印。逆方向の打球を心掛けたい」とプロでは広角打法に活路を見いだす。

 木製バットに適応するため、懸命に打撃練習に取り組んでいる。金属と違い、木製は芯の部分が狭い。「自分のミートポイントは前で、打つと手が痛い。打てない」と壁に直面したが、大ベテランから打開へのヒントを得た。「隣で栗山さんが毎日打撃練習をしている。見るとポイントが後ろ。体の近くで素早く振り抜く。まねたら手の痛さが消えた」。会話はあいさつ程度も早速、盗んだ。「プロにいることを実感する」と同じ空間で汗を流す喜びも感じている。

 会話には時折、熊本弁が出るが「これでも気を使っている」と苦笑い。入寮時には新人9人の中で唯一、軽装で登場して「恥ずかしかった。“やらかした”と思った」とあどけなさも残る。ただ、未来図は冷静に描く。「(同じ遊撃手の)源田さんにはかなわない。村上さんも凄すぎて“負けないぞ”とならない。数年後、必要と言われる選手になっていたい」。18歳はそう誓い、「プロ仕様」のフォーム改造に着手する。(大木 穂高)

 ◆川野 涼多(かわの・りょうた)2001年(平13)6月28日生まれ、熊本県熊本市出身の18歳。小学4年から野球を始め、託麻中では遊撃手兼投手で県大会準優勝。九州学院では1年夏から遊撃手で出場。右打ちだったが、同年の冬から左打ちも始める。2年秋から主将。甲子園出場はなし。1メートル78、78キロ。右投げ両打ち。

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